Stompbox Modeler

M13とテディのトーン Part 2

ギタリストのテディ・クンペル氏は、様々なトーンのトリックを身に付けています。前回に引き続き、M13 Stompbox Modelerのお気に入りのトーンを紹介していただきましょう。

By Teddy Kumpel

今回はさらに奇抜な、M13 Stompbox Modelerの驚きの技をご紹介します。

私はトリオで演奏する際に、M13 Stompbox Modelerを奇想天外なサウンドデザイン・ボックスとして使っています。演奏ではライブ・ルーピングを多用するのですが、M13のバリエーション豊かなサウンドのおかげで、無数のテクスチャーを素早く作り出すことができます。

各エフェクト用に独立したシーンを用意しています。そのひとつがGrowler用ですが、これは史上最高に強烈なオートワウです。これをループ内で、パンチの効いたダウンビート・サウンドに使用しています。

Ring Modulatorも気に入っています。かかと側のポジションではデプスとスピードを非常に遅くしていて、通常のビブラート・ペダルのようなサウンドです。つま先側のポジションでは値を上げてあるので、リングモジュレーションがかかった、狂ったようなサウンドにになります。コードを演奏した際にかけっぱなしにしておくと、特定のパートがリング・モジュレーションによって強調されます(電柱を駆け上がる電気ネコのようなサウンド、ですかね)。

ビブラート系ではPitch Vibratoがお気に入りで、これは、故ジョー・ザヴィヌルのフィーリングでソロを弾くときに好んで使います。彼はソロの際、常にピッチを揺らしていて、私はそれに魅了されてきました。シンセ・サウンドでこのモデルを使用すると、常に彼のことを思い出して鳥肌が立ちます。

シンセ・サウンドと言えば、Synth-O-Matic wave 3はまるで巨大なエレクトリック・バスーンかバス・クラリネット、あるいは電気牛追い棒のように鳴り響きます。うちのベーシストは、私がこれを使うと爆笑するんですよね。Synth-O-Matic wave 6は、’70年代のダンス・ミュージックに使われていそうな奇妙なシンセです。これを使うときはチューニングを外し気味にピッチを調整し、50/50の割合でギターと混ぜると、高校のマーチング・バンドのホーン・セクションのようなファンキーなサウンドになります。

Octisynthはちょっと特別ですね。エクスプレッション・ペダルでスピードとデプスを同時に上げると、楽しいこと間違いなしです。音速のヘリコプターがレベル3で攻撃を仕掛けてくるのでご注意を。

是非、いろいろ試してみてください。Mシリーズのペダルは皆さんの想像力に応えてくれますよ。

この原稿の前半部分は「M13とテディのトーン Part 1」に掲載されています。


M13とそのリング・モジュレーション、狂気のディレイ、ハードなトレモロ、マーチング・バンド・シンセ、巨大なバスーンと共にステージに立つテディ

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