アーティスト

M13とテディのトーン Part 1

2011.01.31

ニューヨークの売れっ子ギタリスト、テディ・クンペルは、トーン作りの数々の技を隠し持っています。今回はM13 Stompbox Modelerの、お気に入りのトーンを幾つか紹介してもらいましょう。

By Teddy Kumpel

M13 Stompbox Modelerは、多種多様な方法で使うことができます。あらゆるギタリストに役立つのではないでしょうか。私はトリオで演奏するときには、M13 Stompbox Modelerを奇想天外なサウンドデザイン・ボックスとして使っています。演奏ではライブ・ルーピングを多用するのですが、M13のバラエティ豊かなサウンドのおかげで、無数のテクスチャーを素早く作り出すことができます。

個々の独立したエフェクト用に、ひとつのシーンをプログラムしてあります。たとえばReverse Delayなどのエフェクトでは、エクスプレッション・ペダルでミックスを制御します。これはサイケな逆回転リード・ギターにはもちろんのこと、リズム・パートにほんの一瞬だけ逆回転サウンドを入れるために使っても効果的です。ディレイ・タイムを全音符に設定して、後は存分に楽しみましょう。

Opto Tremを深く、かつ強く設定して、そのスピードをペダルでコントロールするのも面白いトリックです。まずは可能な限り速くしてコードを弾いてから、ペダルで徐々に速度を落としてみましょう。水切り遊びのように、音の石が水面を飛び跳ねます。

ペダルでTape Echoのディレイ・タイムとフィードバック・レベルを制御すると、素晴らしいダブ・ディレイになります。カッティングしながら、フレーズの終わりあたりでオンにしてペダルを踏めば、そこはもう1970年のジャマイカです。この粗野で風変わりな懐かしいシンセ・サウンドは、まさに私がギター・シンセに望むものです。そんなサウンドが、面倒なギター・シンセの設定に煩わされずに実現してしまいます。

続きをお楽しみに…

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