HX Stomp Tips

第19回 – HX Stompでリアンプする方法

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第18回ではHX Stompをオーディオインターフェースとして使うための手順を紹介しましたが、それを踏まえ、今回はリアンプの方法を解説します。


リアンプとは?

通常のレコーディングでは、録音を終えたギターやベースのサウンドを後から変更することはできません。しかしこのリアンプという手法を使えば、プリセット・サウンドとギターのドライ信号(エフェクトも何もかかっていない素の音)を別々に録音できるため、録音後にサウンドを変えることが可能になります。

HX Stompは、8in/8outのUSBオーディオインターフェースとして使用できますが、各入出力の8つのポートはあらかじめ役割は決められています。マニュアルを参照していただければ、HX Stompの設定は特にいりません。

【リアンプの手順】

  1. HX Stompのプリセット・サウンドを録音するために、USB 1&2を入力に設定したステレオ・トラックを作成します
  2. HX Stompに入力されたギターのドライ信号を録音するために、USB 5を入力に設定したモノラル・トラックを作成します
  3. ギターの音声入力が確認できたら録音
  4. 録音後にギター・サウンドをエディットしたい場合は、HX StompのインプットブロックをUSB 5/6に変更します
  5. 次いで、録音したドライ信号の出力先をUSB 5に設定
  6. 再生するとHX Stompに信号が入力されるので、ここで再び好みのサウンドを作成します
  7. 新たに作成したサウンドを録音するには、先ほどと同じようにUSB 1&2を入力に設定したステレオ・トラックを作成し、再び録音します

これでリアンプの完了です。「録音したテイクはバッチリだけど、他のパートを入れてみたら音がイメージと違った」なんてことがあるかもしれません。他にも、メンバーやクライアントに「もっと○○なサウンドで」なんて言われることも考えられます。

そういったときにリアンプできるよう、録音される際はぜひ試してみてくださいね! なお、リアンプについてはこちらの記事も参照ください。


Manabu Abe

阿部 学 (あべ まなぶ) プロフィール
13歳でギターを始め、バンド活動を開始。六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポート・ギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等で精力的に活動する。
自己のバンド(NumberClub、叫人Factory)の活動や、ソロ・アルバム『Melody』(2019年)もリリース。近年は、Line 6のデモ演奏/セミナー、氷川きよし、岩佐美咲(元AKB48)、渡辺美奈代等多くのアーティスト・サポート、そしてギター・レッスンにも力を入れている。

◎オフィシャルTwitter: https://twitter.com/manabu_abe
◎Line 6 Helix Japan User Group (Facebook): https://www.facebook.com/groups/910662599034878/

動画撮影・編集:熊谷和樹
録音:嵩井翔平

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