HX Stomp Tips

第6回 – ルーティングの変更

HX Stomp Tips 6 main

ディストーションの前にディレイを置いてみる、もしくはその逆にする。直列に配置していたエフェクトを並列にする等、実機では煩雑な作業もHX Stompを使えば容易にできます。今回はそんなルーティングについて見ていきましょう。


ブロック位置を変更する方法

上の動画のようにディレイの位置を変えたい場合、まずはエディット画面からアッパーノブで移動させたいディレイを選択します。ACTIONボタンを押すと選択したディレイが拡大されるので、再びアッパーノブを回して移動先を選択。移動先が決まったらACTIONボタンを押せば配置完了です。

エフェクトの接続順というのはセオリーこそあれ、必ずしも守らないといけないという決まりはありません。動画のように歪みの前にディレイを置いたり、モジュレーション系エフェクトを置く等、狙ったサウンドを表現できるようにいろいろとチャレンジしてみてください。

信号の分岐方法

HX Stomp Tips 6-1

同様に、信号を分岐(直列→並列)させるのも簡単です。アッパーノブで分岐させたいブロックを選択、ディスプレイ左下ノブを回して「Path B」を選択し、ACTIONボタンを押すだけです。

上のルートがドライ、下のルートがウェット(エフェクトがかかった音)になりますが、こうする事によってエフェクトのかかり具合、サウンド・ニュアンスが少し変わるのがお分かりかと思います。この所謂「ドライ/ウェット」は、エフェクトのMixを100%にして、ミキサー部分でレベル・バランスを取るのがセオリーですが、ここもお好みで調整してみましょう。なお、信号の分岐した部分“Split Y”、戻った部分“Mixer”の位置も上記の方法で変更できます。

信号を分岐させることで、クリーンと歪みをミックスしたり、ディレイ音のみにモジュレーションやリバーブをかけたりと音作りの幅がグッと広がるので、いろいろと試して自分好みの音を探してみてくださいね。


Manabu Abe

阿部 学 (あべ まなぶ) プロフィール
13歳でギターを始め、バンド活動を開始。六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポート・ギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等で精力的に活動する。
自己のバンド(NumberClub、叫人Factory)の活動や、ソロ・アルバム『Melody』(2019年)もリリース。近年は、Line 6のデモ演奏/セミナー、氷川きよし、岩佐美咲(元AKB48)、渡辺美奈代等多くのアーティスト・サポート、そしてギター・レッスンにも力を入れている。

◎オフィシャルTwitter: https://twitter.com/manabu_abe
◎Line 6 Helix Japan User Group (Facebook): https://www.facebook.com/groups/910662599034878/

写真:星野俊
動画撮影・編集:熊谷和樹
録音:嵩井翔平

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