Variax Talk

阿部学のVariax Talkリターンズ #6

2019.2.19

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『VariaxのギターモデルをHelixでコントロール』

Variax Talk、6回目は『VariaxのギターモデルをHelixでコントロール』について語ってみようと思います。
Variaxは単体でも便利でユニークなギターですが、Helixと組み合わせることによってさらに魅力的になります。

実際どんなことが可能になるかは、今後順々に紹介していきたいと思います。

まずはVariaxとHelixの接続。
これに関しては通常のシールドを使用せずに「VDIケーブル」という専用ケーブルを使います。

画像にある通り、VariaxにもHelixにもこのVDIケーブルを挿す端子がありますね。

Variax VDI

ここに接続するわけですが、このVDIケーブルを使うだけでさまざまなメリットがあります。
まずは音質面、Variaxからデジタルで出力されるので音質の劣化がありません。
これすごく重要なことですよね!
これだけでも大きいメリットですけど、他にもメリットがあって、それは電源がHelix側から供給されるのでバッテリーが必要なくなるということです。

Variaxのバッテリーはかなり長持ちですけど、やはり充電を気にすることなく使えるのは便利ですよね!

というわけで本題へ。

では実際VariaxとHelixをVDIケーブルで接続すると、どんなことが可能になるか。

代表例はやはり「Helixのパッチチェンジと連動させてVariaxのモデルを変えることができる」というところかと思います。
この機能を使うことによって、より演奏に専念することが可能に!

説明の前に、まず動画を観ていただこうと思います。

どうでしょうか?
Helixのパッチチェンジと同時にVariaxのモデルが変わっているのがわかると思います。

ここでのポイントはギターモデルだけではなく、ピックアップのポジションも指定できるということです。
これすごく重要ですよね!

設定も簡単なんです。
ここではHelixのディスプレイの視認性の高さが光りますね。

まずはVariaxのメニューを開くわけですが、場所はHelixのインプットメニューの2ページ目にあります。



メニュー画面一番左にある「Variax Settings」をGlobalからPer Presetにします。



さあ、まずはギターモデルですよね。

これも簡単!
ただ「Preset Variax Model」を回して好きなモデルを選ぶだけです。
ちなみにモデルに数字が付いてるのがおわかりだと思いますが、これはセレクターで選択するピックアップ・ポジションのことを指しています。
※選択したギターモデルによっては別のモデルが割り当てられています。

これすごくわかりやすいですよね。

それから、このパラメータとVariax側のモデル選択ノブはVDIケーブルを通じて双方向で連動しているので、Variax側からも操作することが可能です。
僕はこのパラメータを設定する時はVariax側で操作しています。

この操作だけで、アコースティック含め、さまざまなモデル変更をHelixのパッチに記憶させることができるのです。
さきほどのサンプル動画では、ごくシンプルなサウンドでしたが、次のサンプル動画のように設定すれば、かなり現実的な使い方ができるというのがおわかりいただけると思います。

僕が普段使用しているサウンドに、Variaxのモデルを連動させてみました。

リードサウンドはレスポール、トレモロの効いたクランチにはテレキャスター、美しいコーラスのクリーンにはストラトキャスター、そしてアコースティック。
これが1台のギターとプロセッサー、そして足元の操作だけで完結できてしまうのは本当に便利ですよね!

今回はまず初歩的なものを取り上げましたが、これ以外にもさらにいろいろなことができちゃうんです!

それはまた次回紹介したいと思います。

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Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。2018年11月に自身のソロアルバムをリリース。

ニューアルバム『Melody』絶賛発売中
Melody

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