ナイル・ロジャースは今回取り上げるデヴィッド・ボウイをはじめ、マドンナ、デュラン・デュラン、ダイアナ・ロスなど80年代を中心に一世を風靡したプロデューサー＆ギタリストだ。興津誠一さんのリクエストにお応えして取り上げよう。

この3曲とも、彼の奏でるコード・カッティングのイントロだけでヒットしたと言っても過言ではないくらいインパクトのあるフレーズだ。アンプは統一して、3種類のコンプレッサーを使ってそれぞれの音作りをしたのでその辺りを楽しんで欲しい！ 今回も使用ギターはJTV-69、POD HD本体をインターフェイスにしたUSB経由のライン録り。

****

トーン1: 「レッツ・ダンス」デヴィッド・ボウイ (『レッツ・ダンス』[1983] より)

Pitch Vibrato -> Vetta Comp -> Blackface (Mic = 57 On Axis) -> Ping Pong Delay -> Reverb (Plate); Variax = Spank sw = 4 (1959 Fender Stratcaster/front＆center)

Ping Pong Delayは、その名のようにディレイ音が一音ごとに左右に行き来する効果を得られる。あまりにもそっくりの出来でビックリ！ (笑)

» アンプ

» エフェクト

» デモサウンド

トーン2：「おしゃれフリーク “Le Freak”」シック（『C’est Chic(1978)』より）

Tube Comp →Blackface（Mic=57 On Axis ）→Digital Delay→Reverb(Plate)

VARIAX=SPANK sw=5(1959 Fender Stratcaster/front)

彼が在籍したバンド、シックのナンバーだ。誰もが知っているほどのギター・イントロ。クッキリした印象になるTube Compを使用。ショート・ディレイがキモになる！

» アンプ

» エフェクト

» デモサウンド

トーン3：「グッド・タイムス」シック (『Risque』[1979] より)

Blue Comp  -> Blackface (Mic = 57 On Axis) -> Dimension -> Reverb (Plate); Variax = Spank sw=5 (1959 Fender Stratcaster/front)

これまた有名なギター・カッティング。日本が誇るBOSSコンプで決まり!!

» アンプ

» エフェクト

» デモサウンド

***

【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン･ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてください)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: NILE Let’s Dance

Tone 2: NILE Le Freak

Tone 3: NILE Good times

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン･ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド･モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。