POD Express Tips

第2回 feat.野村大輔 - サウンドに彩りを加えるエフェクト

POD Express GuitarにはHXファミリーから継承した、ルーパーを含む17種類のエフェクトが搭載されています。エフェクトは4つのカテゴリに分類され、それぞれのカテゴリのノブひとつでモデルの選択やかかり具合いの調整ができる、シンプルな操作性が特長です。この回では、ギタリスト野村大輔氏がエフェクトを組み合わせて音作りする方法をご紹介します。



POD Express Guitar にはギターの音作りに必要なエフェクトが揃っている

今回はPOD Express Guitarのエフェクトをご紹介します。アンプとエフェクトを組み合わせることによって様々なサウンドが作れるようになります。そこで、エフェクトの繋ぐ順番がどうなっているかを理解すると、サウンドメイキングしやすくなるので整理しましょう。まず、「DIST」は足元のエフェクトペダルをイメージしてください。そこから「AMP」に繋がります。そしてアンプから出力された音に「MOD」 → 「DELAY」 → 「REVERB」の順番で空間系エフェクトがかかっていきます。このサウンドはいわゆるレコーディング・サウンドに最も近い音なので、CDや音源のような完成された音に近くなっていきます。一般的に空間系エフェクトはアンプから出力された音に対してかけると、音の綺麗さが出るので良いとされています。


アンプ、エフェクトがどの順番で繋がっているかを理解すると、サウンドメイキングしやすくなる。

MODはCHORUS、FLANGER、PHASER、TREMOLOの4種類です。MODノブを回すことで、エフェクトの種類の切り替えとかかり具合の設定ができます。個人的にはCHORUSのかかり具合が抜群に心地良く、低域から高域までレンジ感の広いサウンドが素晴らしく感じました。浅くかけた状態でも柔らかさがあるアナログエフェクターの雰囲気が出ていて、歌もののバックで使ってもピッチに違和感を感じずに安心して使えると思いました。また、PHASERは70年代のサウンドで、レコードやCDから聞こえてくる耳馴染みがあるあのサウンドです。クリーンAMP+PHASERで、軽いカッティングをするとかなりハマります。

DELEYはANALOG、DIGITAL、TAPE、PONG、LOOPERの5種類で、ANALOGはアナログならではの暖かい感じが出ますが、ステレオのワイド感があるので、センターの原音はそのまましっかりと聞こえ、左右からのディレイ音が優しく包み込むように聞こえてきます。またTAPEエコーはディレイ音が劣化し過ぎず、ちょうど良いサウンドで返ってくるのでかなり気持ち良く弾けます。

REVERBはSPRING、HALL、PLATE、SPACEの伝統的な4種類です。どのタイプも低域から高域までかなり幅広く出ていて、現代的な味付けになっています。特にPLATEやSPACEは深めにかけても面白く、上質で心地良いサウンドが特徴的でした。

エフェクトごとに色分けされていてLEDもその色で光るのでわかりやすい

今回、エフェクト部分を触ってみて感じたことは、エフェクトごとに色分けされていて、ノブを回すとLEDリングのLEDも同じ色で光るので視認しやすいと感じました。また、エフェクターの細かい設定は見せずに、かかり具合や深さの調節だけで手軽に良い音が出せてしまうのが、POD Express Guitarの強みであり凄い部分だと感じました。


MODカテゴリは青いフォントで印字されている。MODノブを回すとLEDリングのLEDも青く光るので、今どのエフェクトのかかり具合を調節しているかわかりやすい。



野村大輔

野村大輔(のむら だいすけ)
プロフィール

様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、レコーディングサポート、ライブサポート、作曲、編曲、プロダクトスペシャリスト、執筆活動など幅広く活動を続けている。30冊を超える書籍の出版や20本を超えるDVDの出版などにも力を入れ、Amazon書籍/教則本ランキングでベストセラー第1位を2度獲得。

◎Web: http://d-nomura.com/
◎X(旧Twitter):https://twitter.com/DaisukeNomura
◎映像制作スタジオ SAKURAGI STUDIO:https://sakuragistudio.jpn.org/

写真:星野俊


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