POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.5 〜 ジョン・レノンのトーンを再現

POD HDに搭載された革新的なHDアンプ・モデルは、チューブ・アンプ特有のフィー リングや挙動、サウンドを実現しており、ピッキングなどの演奏のニュアンスやボリュームに対する抜群の反応により、プロフェッショナルなギタリストからも 非常に高い評価を獲得しています。このブログ連載では、ロックの歴史を彩るギター・サウンドを知り尽くした末原名人が毎月、名盤に収められた楽曲を題材に しながら、POD HDの音作りを解説! オーディオ・サンプルでトーンを確認することも、トーンのファイルをダウンロードして使うことも可能です。

by 末原 “名人” 康志

速報! 「末原名人のPOD HD音作り塾~出張セミナー」

現在「Line 6 Month」を開催中のイシバシ楽器で、末原名人をゲストに迎えたスペシャル・デモを開催! 名人ならではのPOD HDの音作りを、目の前でチェック可能。当日はJames Tyler VariaxのUSカスタムショップ・モデル、JTV 69USも使用されます。詳しくは ニュースページ で。

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第5弾は我らがジョン・レノンの登場だ!! ジョンのギターのもの凄さはご存知の通り。アルバムを限定せず、そのプレイの中でも特に印象に残るフレーズを取り上げてみた。今回もサウンド・サンプルの演奏にはJames Tyler Variax JTV-89 を使用している。

POD HD使いこなしのヒント「セーブ時のタイトルについて」

パッチの名称に名前を付ける作業でスペース (文字を消す) を簡単に実行するには、ナビ・ディスク・ボタンの下向き矢印を押すだけでOKだ。これだけでもかなりの時間を短縮できるぞ♪

トーン1: 「レボリューション」ザ・ビートルズ

Jumbo Fuzz -> BF Double Nrm -> Tube Comp -> Reverb (Chambar): Mic = 57 on Axis; Variax = SEMI sw4 (1967 Epiphone Casino/front)

イントロのプレイは、歴史に残るロックなギター・サウンドとプレイだと思う!! ライン入力したギターをコンソールでオーバーロードさせて録音したらしいとの説もある。今回はファズ・サウンドで再現してみた。

» アンプの設定

Vol.5 Tone01_amp

» エフェクトの設定

Vol.5 Tone01_fx

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トーン2:「アイヴ・ガッタ・フィーリング」ザ・ビートルズ

BF Double Nrm -> Tube Comp -> Reverb (Spring): Mic = 57 on Axis; Variax = SEMI sw4 (1967 Epiphone Casino/front)

映画の映像などからして、このアンプ (Black Face) と断定しても大丈夫だろう。オリジナルの音で聞けるノイズに近いザラッとしたな歪みまで見事に再現!! 個人的にもお気に入りのアンプ・モデルのひとつ♪ このサウンドに関してはギターのトーンを絞り気味にするのもポイントだ

» アンプの設定

Vol. 5 Tone02_amp

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Vol.5 Tone02_fx

» デモ・サウンド

トーン3: 「オール・マイ・ラヴィング」ザ・ビートルズ

Class A-30 TB -> Reverb (Tile): Mic = 57 on Axis; Variax = CHIME sw3 (1968 Rickenbacker 360/center)

この曲の3連符リズム・ギターを練習した人も多いことと思う(笑)。シンプルにアンプとリバーブのみのセッティングだが、素晴らしい音に仕上がっていると思う。Tileモードのリバーブも良い雰囲気だ。James Tyler Variaxに、この王道ギターのモデルが収められているのは、当然とも言えるが実に嬉しい!

» アンプの設定

Vol.5 Tone03_amp

» エフェクトの設定

Vol.5 Tone03_fx

» デモ・サウンド

では、次回をお楽しみに!

【POD HD用パッチのダウンロードについて】
このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: John REVOLUTION

Tone 2: John I`ve GOT A

Tone 3: John ALL MY

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/


*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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