アーティスト

Line 6ユーザー・ストーリー: ISAO

2011.08.18

2007年から米国を拠点とし、ロサンゼルスを中心に活動するThe Fadedのメンバーとして活躍。自らのソロ・プロジェクトSpark7では凄腕のミュージシャン達との共演も聞かせる個性的な7弦ギタリスト、ISAO氏のサウンドを支えているのがSpider Valve MkIIアンプを中心としたシンプルなセットアップです。

「もともと足元にペダルなどを置くのが好きじゃなかったんですよ。コンパクト・エフェクターもたくさんあると、こんがらがってパニックになるし、足元がシンプルなのが好きなんです」という氏は、アンプの歪みそのものを重視し、エフェクターをほとんど使わなくなってきた時期だったという2009年、Spider Valve MkIIに出会いました。「オリジナルのPODが好きで、すごく使っていたんですけど、それまでLine 6のアンプは使ったことなかった。その頃にちょうどThe Fadedに参加して、ツアーなどをやり始めたんです」。

このSpider Valve MkIIは、シリーズ累計で100万台以上という驚異的な販売数を誇るSpiderシリーズのフラッグシップとなるフルチューブ・アンプであり、ラインホルド・ボグナー氏とLine 6が共同でデザイン。ブティック・アンプ同様のチューブ・トーンとモデリングの実現する自由度、充実したエフェクトを搭載したユニークなオールインワン・アンプです。

それ以前に使用していたBognerのEcstacyを「非常に直線的な音で、ライブでもレコーディングでも音がヌケないということが無かった。音作りも簡単で、とてもよくできたアンプでした」と高く評価し、それ以外のアンプのサウンドには納得できなかったというISAO氏ですが、BognerデザインによるSpider Valve MkIIは、そうした違和感を感じなかったと言います。「エフェクトとしてはディレイを重視していて、Ecstacyを使っていた頃はLine 6の DL4を使っていたんですが、Spider Valve MkIIにはその部分も入っていますからね! たまにコーラスやフランジャーを使うこともありますが、エフェクトのノリもすごく良いですよね」。

またISAO氏独特の7弦ギターによるサウンドも、見事に再現されると言います。「7弦ギターを使っているので、7弦のローBでリフを弾くことも多いんです。あのサウンドは潰れてしまいがちなんですが、Line 6のアンプは低音もかなりカバーできるので良い音が出せています。僕自身も以前は、こういうオールインワン・アンプにある意味で偏見を持っていたんですが、実際にSpider Valve MkIIをライブで使ってみると、お客さんやサウンド・エンジニアの方から、すごく音が良かったと言われることが多くて、これで良いと自信も付いたし、もの凄く便利ですよね」。

現在、ライブやスタジオで使っているのは、100W仕様のヘッドであるSpider Valve MkII HD100と、Celestion®Vintage 30スピーカー4発が収められた412VS。足元にはフット・コントローラーのFBV Shortboard MkIIだけが置かれています。「FBV Shortboard MkIIだけで何でもできてしまうのも、かなり重宝しています。持ち運びも楽だし、切り替えた際のタイムラグも無いから、もう他のアンプは考えられないですね。日本だとライブハウス側、スタジオ側に機材があるので、足元のエフェクターでサウンドを作っておいて、それをスタンダードなアンプで鳴らすっていう流れがありますが、アメリカのライブだとドラムを含めて機材は全部持っていくのが普通だし、その中で転換に10分しかないとなると、簡単にセッティングできて音も良いというアンプは、皆がかなり重宝しています。自分の使い込んだ楽器で、良い音を出せますからね。アメリカだと、販売店でもLine 6のアンプは日本の倍以上の展示がされているし、自宅でジャムったり、ストリートライブをやる人の場合も、Line 6のアンプは本当によく見ますよ」。

また、音作りも非常に簡単だといいます。「エディターも用意されていますが僕は本体上でやっていて、よく使うアンプ・モデルはMetal Amber (Mesa/Boogie® Dual Rectifier® にインスパイア*されたトーン) ですね。自分のジャンルにマッチした、一番歪むところを使ってます。フット・コントローラーのFBV Shortboard MkIIではチャンネル切り替えを行うほか、リバーブやディレイ、モジュレーションがかかった状態で音を作っておいて、それらをオフった状態でストアしてあるので、演奏中にエフェクトが欲しくなったらスイッチを踏んでオンにします。ボリューム・ペダルの機能も使うし、ワウをちょっと踏みたいなっていうときも、FBVをワウとして使います」。

「ライブ終わった後に、ギター・キッズが「何のエフェクターを使ってるんですか?」って聞いてくることってよくありますが、「えっ!これだけですか?」って驚かれたりします(笑)。でも、こういうシンプルなセットアップだからこそ音のヌケが良くなるっていうのは、絶対あると思うんです。それに、トラブルが減るというメリットもありますね。足元にたくさんエフェクターを置いていれば、それだけシールドの数も多くなるし、断線の可能性も高くなる。いろいろなものを繋げば、音も劣化しますしね。Spider Valve MkIIの場合は、ギターからシールドが抜けさえしなければ絶対大丈夫です (笑)」。


『GRAVITY CORE』ISAO RRDC-1002 10/7発売

今年10月には、ドリーム・シアターのドラマーであるマイク・マンジーニのほか、フィリップ・バイノら著名ミュージシャンが参加した初のフル・アルバム『GRAVITY CORE』をリリース。Spark7での国内ツアーも予定されています。「今回はドラムがトーマス・ラング、ベースがフィリップ・バイノ、キーボードが矢吹 卓、オルガンが大高清美、ギターはちょっとフィーチャリングもしたいなと思っているので元KORNのギタリストであるシェーン・ギブソン*の計6人で、10/6から日本ツアーをやります。以前シェーンとツアーをやったときも、二人とも7弦ギターでSpider Valveを使ったんですが、すごく音が良かったですよ!」。

*シェーン・ギブソンは諸事情により今回のツアーには不参加となりましたが、ツアーは予定通り開催されます。

公式Webサイト:isaospark7.com

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

« 記事一覧に戻る
icon-arrow-up