Helix Expert Report

ロックオンカンパニー 渋谷店 安田都夢

「すぐに使える音色アイディアを求める人にお勧め」

2020.01.21

Ishibashi nakajima main

クリエイターやアーティストをメインターゲットに音響機器、音楽制作ツールのプランニングと販売を行っているロックオンカンパニー渋谷店。同店に在籍する安田都夢さんは、もともとはドラマーであり、自身のキャリアの中で必要に応じて録音機器や音響製品の知識を身につけてきたという異色のHelix Expert。ギタリストやベーシストの目線ではなく、独自の視点からHelixの可能性を語ってくれた。



【店舗情報】
〒150-0041
東京都渋谷区神南1-8-18 クオリア神南フラッツ1F
TEL: 03-3477-1756
WEB: https://www.miroc.co.jp


プリセットが充実していて入手してすぐに遊べます

──こちらでHelixをお求めいただく方は、プレイヤーというよりクリエイターが中心ですか?
ええ、クリエイターやアーティストの方が多いと思います。作曲をメインとして、たまにツアーも回るといったギタリスト、ベーシストもいますが、何しろ当店にはギターやベースは1本も置いていません(笑)。ただ、もともと売り場にはスピーカーやワイヤレス製品を中心とした「Line 6コーナー」があったので、Helixを扱っているのは自然なことなんです。

──お客様はマルチプロセッサーにも詳しい方が多いのでしょうか?
本当にまったくわからないという方は、当店にはほとんど来ないですね。Helixに関する質問も、機能面というより、「他のギタープロセッサーと比べてHelixはどこがいいの?」など他製品との比較に関するものが多いですね。そういった際は、とにかく操作性が良いこと、プリセットが充実していること、入手してすぐに遊べることをお伝えします。Helixならリハやゲネプロの場でプリセットを試して、すぐに「よし、これでいこう!」と使えますから、音色のアイディアを求める人にお勧めです。

ウェブキャスティングミキサーとHelixを組み合わせたらすぐに配信できます

──デジタル機器全般に詳しい安田さんから見たHelixの端的な魅力とは?
頑丈なところかな(笑)。冗談っぽく言っていますが、ハードなツアーに耐えられる安心感があるというのは、すごく大事なんです。それから、ようやくHelixのような機材に、周りが追いついてきたというところはあるんじゃないでしょうか。例えば、10年くらい前のマルチエフェクターには大抵「To Guitar Amp」というアウトがあって、皆アンプにつないでいたんですけど、自分も長らく「それよりもPAにライン送りして外に出した方が音がいいんですよ」と言ってきました。最近ようやくライン出しする人が増えてきた印象ですが、そうした状況にHelixは合っているんじゃないでしょうか。

──Helixをこう使うと面白い!といったアイディアはありませんか?
最近のウェブキャスティングミキサーはすごく面白いですよね。そういったものとHelixを組み合わせたら、ギタリストは皆、配信を始めるんじゃないですか? あとは映像を入れられる機能と組み合わせたら、もっと面白くなると思います。もっと普通に、ライブをメインとしつつレコーディングでも使いたいという方も、Helixのプリセットを試すだけでこれまでと違った視点やアイディアを得ることができると思いますよ。



【Helix Expert Profile】
安田都夢(やすだ とむ)
幼少の頃よりドラムに親しみ、音楽専門学校のプレイヤー科で本格的にドラムを学ぶ。2005年頃より作曲に、2010年頃からはレコーディングに興味の幅を広げ、周辺機器の研究に勤しむ。同時にギター、ベース、ピアノなども習得し、マルチプレイヤーとして活動。国内楽器メーカー勤務を経て、2014年からロックオンカンパニーで勤務。プレイヤー/クリエイターの両方の感覚を理解する、アイディアに富むエキスパート。

原稿協力:井戸沼尚也
写真:星野俊

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