Helix Expert Report

石橋楽器心斎橋店 見附諭

「ビンテージ好きが実機を使えない状況で使えるのがHelixです」

2019.10.24

Ishibashi mitsuke main

心斎橋アメリカ村のど真ん中にある、石橋楽器心斎橋店。同店は、西日本でも屈指のペダル在庫量を誇る。ここでウェブ作業をしながらペダル類全般の販売管理をしているのがHelix Expertの見附諭さん。同店には2名のHelix Expertが在籍しているが、別項で紹介しているマルチエフェクト好きの原田さんに対し、見附さんはビンテージ・ペダル好きの観点からHelixを案内できるエキスパ―トだ。



【店舗情報】
〒542-0086
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-13 AH御堂清水町ビル1F/2F
WEB: https://www.ishibashi.co.jp/store/shinsaibashi.html
TEL: 06-6241-1484


Helixで好きなギタリストのボードをコピーしても楽しいですね

──ビンテージ・ペダル好きという見附さんのHelixの第一印象は?
自分自身、ハイエンド機全般に興味が薄い人間でしたので、実はHelixも積極的には触っていなかったんですね。でもHelixについての研修で特長を深く知ることができて、その良さが理解できました。複雑なマルチプロセッサーというイメージとは違ってHelixは使い方が簡単で、実機の感覚で好きなアンプ・モデルの前に好きなエフェクト・モデルを並べていけばあとは音を出すだけですから。まさにペダルボードを作る感じですね。もちろんもっと複雑なことはいくらでもできますけど、そういった使い方が最も簡単で、出したい音にたどり着きやすいように思います。

──自身でHelixを使うとしたら、やはり実機のボードを置き換える感覚でしょうか?
はい、コンパクト・ペダルの感覚で好きなものを、僕だったらエフェクト・モデル“Triangle Fuzz”のようなものを並べて、あとはプリアンプを使って、実機のアンプのリターンに入れますね。キャビネットから音が出てこないとダメなタイプなので。Helixはなんでもできるハイエンドモデルですが、決して複雑なことをしなくても、自由に、便利に使ってほしいと思います。Helixを使って好きなギタリストのボードをコピーしても楽しいんじゃないでしょうか? 実機で揃えるよりきっと安いですし、仮にそのギタリストがペダルを入れ替えてしまっても、Helixなら買い換えの必要もありません。そういうところもHelixの強みですよね。

「Helixの達人」の影響は大きいですね

──ビンテージを知っているからこそ伝えられるHelixの魅力がありますね。
当たり前のことですが、「常に安定して音を出せる」という良さもありますよね。もちろん、不安定なところも含めて実機が好きという方もいますので、「Helixなら、実機を持っていてもそれが使えない場面で使えますよ」という方が伝わる場合もあります。
個人的には、そういったビンテージ・ペダルのイメージがあるオルタナ系などもっとさまざまなジャンルのギタリストがHelixを使ってくれると、さらに幅広い層の目がHelixに向くのかなと思います。やはり、憧れの人が使っているとなると絶対欲しくなりますから。その意味では、デジマート・マガジンで連載している「Helixの達人」は影響力が大きいと思いますよ。

──アフターケアの面はいかがでしょうか?
それが、意外とないんですよ。つまり、購入してくださった方がちゃんと使えているということです。そういう面でも別格の使いやすさだと思います。自分の特長はビンテージ機材好きでいろいろと触ってきたところですが、もちろんHelix Expertとしての知識を持っていますので、アナログ/ビンテージ機材が好きだけどHelixも気になっているという方は、ぜひ僕に声をかけてほしいですね。



【Helix Expert Profile】
見附諭(みつけ さとる)
石橋楽器店に入社以降、心斎橋店一筋。ギターを始めたのは高校2年の頃で、当時はフーファイターズ、グリーンデイなどを愛聴。その後、ダイナソーJr.のJ.マスシス、故・吉村秀樹(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)の影響でエレクトロハーモニックスのビッグマフ(通称ラムズ・ヘッドと呼ばれるビンテージ)に傾倒。ビンテージ寄りの視点からHelixを語れる異色のHelix Expertである。

原稿協力:井戸沼尚也
写真:センキャメ

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