Variax Talk

阿部学のVariax Talkリターンズ #7

2019.3.8

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『VariaxでHelixのエフェクトをコントロール』

Variax Talkリターンズ、7回目は前回に引き続き『Helixとの連携』について語ってみようと思います。

前回はHelixのプリセットチェンジに連動して、Variaxのモデルを変えることができるという内容でした。
ここがHelixとVariaxを連携する最大のメリットだと思いますが、もちろんそれだけではありません!

まずはVariaxとHelixの接続から。
前回同様、VDIケーブルを使ってHelixと接続します。

さて、改めてVariaxに関するメニューを見てみましょう。

Variax menu

いろいろな項目がありますね。
「Variax Setting」「Preset Variax Model」に関しては前回触れましたね。
そのほかの項目に関してですが、となりの「Preset Variax Volume Knob」「Preset Variax Tone Knob」はHelixのプリセットにVariaxのボリューム、トーンの数値を保存することが可能です。

デフォルトでは「Don't Force」となっていて、Variax側での設定が優先されるようになっています。
ディスプレイ下のツマミを動かすと任意の数値にすることが可能です。

Variax Vol/Tone

「このプリセットはボリュームやトーンをちょっと絞った状態にしたい」なんてときはこれを使うといいですね!
弾きながらノブを回すのって結構大変ですからねぇ。
なので、最初からプリセットに保存してしまえば、手元は一切動かさずに足元の操作だけで完結します。

・ギターのモデル選択
・ピックアップ・セレクターの位置
・ボリュームの数値
・トーンの数値

これらをプリセットに連動させることが可能ということになります。
実はまだまだありますが、それらについてはまた今後書いていこうと思います。

さて、そろそろ今回の本題に入ります。

VariaxのコントロールをHelix側でできることは前述しましたが、Variax側からHelixのエフェクトをコントロールすることもできるのです。
まずはどんなことができるか動画を見ていただきましょう。

今回はわかりやすいように、Variaxのトーンノブでワーミーとディレイ(Mix)をコントロールしてみました。

ワーミーなんかはちょっと飛び道具っぽく見えるかもしれませけど、たとえばステージで「Helixから離れた状態でワーミーを使いたい」なんてときもこの機能を使えばバッチリですよね!
手元も見えるので、パフォーマンス的にもいいと思います。

この設定も簡単なんです!
まずはPitch Whamを配置、そしてHeel PitchやToe Pitchを任意の数値にします。
Mixはこの場合100%ですね。

Pitch/Wham

そしてここからが重要です。
ワーミーのPositionをVariaxのトーンノブにアサインします。
この方法はHelixトークでも触れてますが、ディスプレイ下のツマミを長押しします。
そうするとこのような画面が出てきます。



ここのControllerをVariax Toneにします。
あとは右端にあるLearn Controllerを押してVariaxのトーンノブを回します。



これだけなんです!
すごく簡単ですよね。

でもここでもう1つ重要なことが…
このままの状態だとワーミーはかかるんですけど、トーンコントロールも一緒に動いてしまうんです。

でも大丈夫!
もちろんそれも回避できます。

もう1回Variaxメニューを開きます。
このページにあるPreset Variax Lock Controlを「Tone Knob」にすればギターモデルのトーンコントロールはロックされます。

Knob lock

この項目ではほかにもボリュームノブやピックアップ・セレクターなんかもロックすることが可能です。

さてワーミーの次はディレイのMixをトーンノブにアサインしてみましょう。 先ほどと同じようにディスプレイ下のツマミを長押しします。 そしてControllerを「Variax Tone」にして、Learn Controllerを押してVariaxのトーンノブを回します。

Delay/Mix

やはり簡単ですよね。
ちなみにHelixのパラメーターアサインは最小値・最大値を任意で設定することが可能です。
今回の動画では、効果をわかりやすくするためにトーンノブを完全に絞った状態でMix 0%、全開の状態で 70%にしてみました。

実際に使う場合は20~50%くらいの設定が実用的かもしれません。

そして今回はパラメーターをひとつだけ設定しましたが、複数のパラメーターをアサインするのもいいと思います。
僕だったら、ディレイのMixとリバーブのMixをアサインしたいですね。

いや、Helixに内蔵されているエフェクトは膨大ですからね、まだまだアイデアはたくさんあると思います。

その辺りは実際にいろいろと試していただきたいですね!

★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/


Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。2018年11月に自身のソロアルバムをリリース。

ニューアルバム『Melody』絶賛発売中
Melody

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