Variax Talk

阿部学のVariax Talkリターンズ #5

2019.1.9

shuriken_blog_header

『Variax Workbench HD』

Variax Talkリターンズ、5回目は『Variax Workbench HD』について語ってみようと思います。

本体だけでも便利な機能満載のVariaxですが、Workbench HDがあればもっともっといろいろなことができます。

今やHelix等の登場によって身近になったエディターソフト。
このWorkbench HDもVariaxの設定ができるわけですが、作業効率が上がるのはもちろん、他にもいろいろとできてしまうのです。

オリジナルギターを作成できるといっても過言ではありません。

というわけで、実際にどういうものか見て頂きましょう!
ちなみに接続に関しては、Helix経由でPCに繋いでいます。
Variaxに付属のインターフェースでも接続可能です。

メニュー構成は分かりやすいと思います。
右にVariaxのモデル選択、上にセレクター、それにギターの種類等々。

僕は普段ピックアップ(以下PU)の配列がSSHのものを好んで使用するんですが、それも簡単にできてしまいます。
これはレスポールのブリッジPUをリアに配置した状態ですね。
ここでは好みのモデルのPUを選択することが可能です。

variax_talk_returns5-1

さらにはPUの位置を変えることもできます。
私も「もうちょっとフロント寄りだったらなぁ」と思うことがよくあるのですが、それが簡単にできてしまいます。

variax_talk_returns5-2

画像に矢印が表示されているのが分かると思いますが、マウスでPUの絵を動かすだけです。

下の画像のように指板上にPUを配置するという、あり得ない設定を作成することも可能です(笑)

variax_talk_returns5-3

さらにはPUの角度を変えることも。

variax_talk_returns5-4

段々と楽しくなってきましたね!

こんなどこかで見たことのあるギターのスラントしたPU配列も可能です(笑)
さらには各PUのレベルも変える事が可能。

variax_talk_returns5-5

この画面では他の内容も変更してまして…
なんとボリュームポット、トーンコントロールの抵抗値まで変えることが可能なんです!
これはマニアックですよねぇ。
ここまでやってしまうのがLine 6らしいところです。

そしてチューニング。

ここでは各弦のチューニングを自由に変えることが可能ですが、面白いのは各弦のレベルも変更するのが可能なことです。
本体だけでもオリジナルチューニングを保存できますが、さすがにレベルまでは変更できませんからね。

variax_talk_returns5-6

さらには12弦ギターで使用する複弦のチューニングまで設定できます。

いろいろと自分なりに設定し、こんな改造ストラトを作ることも可能です。

variax_talk_returns5-7

ちなみに現在のVariaxはどのモデルにもマグネティックPUが搭載されていますが、このマグネティックPUとVariaxのモデリングをブレンドすることも可能です。(画像右下)

variax_talk_returns5-8

これで、よりナチュラルでダイレクトなサウンドを得る事が出来ますよね。

他にもナチュラルボディーなんていうボディーを選択し、好みのPUを画像のように置いてしまうのもありですね。

variax_talk_returns5-9

この辺りは音をモニタリングしながら作業すると良いと思います。
実際ではあり得ないようなものでも、サウンド的には好みというのはよくあることです。
他のPUとの兼ね合いや、見た目的に実現不可能なものでも、Variaxなら作成し、好きなPUセレクターに保存する事が可能なんです。

例えば

  • ポジション 1:レスポールのハムPU
  • ポジション 2:ストラトキャスターのシングルコイルPU
  • ポジション 3:テレキャスターのフロント&リア
  • ポジション 4:12弦ギター
  • ポジション 5:レスポールのハムPUで1音下げチューニング
なんて組み合わせも可能なんです。

作成したデータも簡単に保存可能。
Variax本体にも、PCにもこのソフトがあれば簡単です。

variax_talk_returns5-10

variax_talk_returns5-11

どうでしょうか?
Variaxには様々な可能性があります。
ライブでももちろん、楽曲の制作作業にも役立ってくれるはず。

実際私も先日カバー中心のライブがありまして、そこではレギュラーチューニング、半音下げチューニング、ドロップDチューニング、ドロップD♭チューニングの楽曲が…
普通ならギターを持ち替えるか、MC中にチューニングする、またはカポを使用する、それらが無理なら無理やりアレンジして演奏、なんてことになってしまいますが、そこにはVariaxを持って行ったので一瞬でチューニング変更可能なんて便利な使い方をしました。

さらにVariax Workbench HDがあれば好きなサウンド、好きなチューニングにすることが可能ですからね!

皆様も是非とも試してみてください!!

★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/


Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。2018年11月に自身のソロアルバムをリリース。

ニューアルバム『Melody』絶賛発売中
Melody

« 記事一覧に戻る
icon-arrow-up