Variax Talk
阿部学のVariax Talkリターンズ #5
『Variax Workbench HD』
Variax Talkリターンズ、5回目は『Variax Workbench HD』について語ってみようと思います。
本体だけでも便利な機能満載のVariaxですが、Workbench HDがあればもっともっといろいろなことができます。
今やHelix等の登場によって身近になったエディターソフト。
このWorkbench HDもVariaxの設定ができるわけですが、作業効率が上がるのはもちろん、他にもいろいろとできてしまうのです。
オリジナルギターを作成できるといっても過言ではありません。
というわけで、実際にどういうものか見て頂きましょう!
ちなみに接続に関しては、Helix経由でPCに繋いでいます。
Variaxに付属のインターフェースでも接続可能です。
メニュー構成は分かりやすいと思います。
右にVariaxのモデル選択、上にセレクター、それにギターの種類等々。
僕は普段ピックアップ(以下PU)の配列がSSHのものを好んで使用するんですが、それも簡単にできてしまいます。
これはレスポールのブリッジPUをリアに配置した状態ですね。
ここでは好みのモデルのPUを選択することが可能です。
さらにはPUの位置を変えることもできます。
私も「もうちょっとフロント寄りだったらなぁ」と思うことがよくあるのですが、それが簡単にできてしまいます。
画像に矢印が表示されているのが分かると思いますが、マウスでPUの絵を動かすだけです。
下の画像のように指板上にPUを配置するという、あり得ない設定を作成することも可能です(笑)
さらにはPUの角度を変えることも。
段々と楽しくなってきましたね!
こんなどこかで見たことのあるギターのスラントしたPU配列も可能です(笑)
さらには各PUのレベルも変える事が可能。
この画面では他の内容も変更してまして…
なんとボリュームポット、トーンコントロールの抵抗値まで変えることが可能なんです!
これはマニアックですよねぇ。
ここまでやってしまうのがLine 6らしいところです。
そしてチューニング。
ここでは各弦のチューニングを自由に変えることが可能ですが、面白いのは各弦のレベルも変更するのが可能なことです。
本体だけでもオリジナルチューニングを保存できますが、さすがにレベルまでは変更できませんからね。
さらには12弦ギターで使用する複弦のチューニングまで設定できます。
いろいろと自分なりに設定し、こんな改造ストラトを作ることも可能です。
ちなみに現在のVariaxはどのモデルにもマグネティックPUが搭載されていますが、このマグネティックPUとVariaxのモデリングをブレンドすることも可能です。(画像右下)
これで、よりナチュラルでダイレクトなサウンドを得る事が出来ますよね。
他にもナチュラルボディーなんていうボディーを選択し、好みのPUを画像のように置いてしまうのもありですね。
この辺りは音をモニタリングしながら作業すると良いと思います。
実際ではあり得ないようなものでも、サウンド的には好みというのはよくあることです。
他のPUとの兼ね合いや、見た目的に実現不可能なものでも、Variaxなら作成し、好きなPUセレクターに保存する事が可能なんです。
例えば
- ポジション 1:レスポールのハムPU
- ポジション 2:ストラトキャスターのシングルコイルPU
- ポジション 3:テレキャスターのフロント&リア
- ポジション 4:12弦ギター
- ポジション 5:レスポールのハムPUで1音下げチューニング
作成したデータも簡単に保存可能。
Variax本体にも、PCにもこのソフトがあれば簡単です。
どうでしょうか?
Variaxには様々な可能性があります。
ライブでももちろん、楽曲の制作作業にも役立ってくれるはず。
実際私も先日カバー中心のライブがありまして、そこではレギュラーチューニング、半音下げチューニング、ドロップDチューニング、ドロップD♭チューニングの楽曲が…
普通ならギターを持ち替えるか、MC中にチューニングする、またはカポを使用する、それらが無理なら無理やりアレンジして演奏、なんてことになってしまいますが、そこにはVariaxを持って行ったので一瞬でチューニング変更可能なんて便利な使い方をしました。
さらにVariax Workbench HDがあれば好きなサウンド、好きなチューニングにすることが可能ですからね!
皆様も是非とも試してみてください!!
★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加:
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/
著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。2018年11月に自身のソロアルバムをリリース。
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