アーティスト

Line 6ユーザー・ストーリー: オダクラユウ

2010.09.15

最新アルバム『HOLIDAY IN THE SUN』に収録された「again」や「GLORIA」などのNo.1ヒット曲などYUIの諸作品にギタリストとして参加するほか、ステレオポニー『ハイ ドランジアが咲いている』やBerryz工房「雄たけびボーイWAO! (スパークVer.)、近江知永「木綿のハンカチーフ」では編曲/プログラミングも手掛けるなど多忙なレコーディング活動を行う注目のギタリスト&作編曲家、オダクラユウ氏の活動において、POD xt Liveが重要な役割を果たしています。

複数のプロジェクトを同時進行で手掛けることも多いという氏の作業では、ギター・ソロやアルペジオ、曲のサイズなどの変更をリクエストされることも少なくありません。そうした作業スタイルに、PODの再現性の高さが見事にマッチしました。「例えば曲のサイズが伸びる場合、ギターをぴったり同じ音にしないと温度差が出てしまったりします。以前使用していたような真空管機材を含めたシステムの場合は、常にセッティングをメモしておいても、真空管の温まり具合やツマミの位置などの加減で同じ音を再現するのが難しかったのが、PODは、いろいろなアンプの雰囲気も非常に良く出ているし、全部のパラメーターを保存で き、電源を入れたらすぐにその音が出せるのも非常に便利ですね」。

多彩なギター・トーンを聞かせるオダクラ氏は、機材を徹底的に使いこなすことでイメージ通りのサウンドを作り上げています。全てのModel Packオプションを追加することで最新のPOD X3シリーズ同等に充実させたアンプ/キャビネット・モデルと、ギター側でのピックアップ選択のコンビネーションによりトーンのバリエーションを演出。「自宅の仕事場ではイメージが損なわれないうちに作業を進めたいので、ギターを変えるよりもPODでどんどん音作りを進めていきたいんです」と語る氏は、 音作りについて、「オケに混ざったときにどう聞こえるかが重要ですね」と述べています。「ギターはダブルにして左右に分けることも多いし、ドラムやベー ス、歌が入ると、それで印象が全然変わってしまう。他の楽器が入ったことを想像して音を作るのがミソだと思います」。

トーンを思いのままにコントロールするため、PODのエディターとして機能するGearBoxソフトウェアも欠かせない存在になっています。「数値の設定 だけでなく、エフェクトの順番やルーティングの変更も簡単にできる。仕事中はずっとGearBoxを立ち上げていますね。順番にプリセットを聞いていって、良い感じだと思ったものをもとにアンプの設定やマイクの位置、エフェクトなどを微調整して保存しておくことが多いですね。Line 6製品は、コンピューターとの連携の素晴らしさも抜きん出ていると思います。本体上にUSB端子がついているし、Line 6 Monkeyでアップデートのチェックやオプションの追加が簡単にできるのも、とても便利です」。

ライブやロック・バンド系のレコーディングでギター・アンプを使用する場合は、PODを中心とした音作りをしながらも、そのアプローチは大きく異なります。「PODからライン出力しているサウンドをアンプで使いたい場合も、POD内のキャビネット・シミュレーションをオフにしてアンプに通すだけでは良い音になりません。LINE/AMPスイッチをAMPに切り替え、パワー・アンプだけを通る出力に変更しますが、やはりライブとレコーディングでは音の聞こえ方が全然違うので、スタジオで実際に音を出しながら作ってプリセットを作る必要がありますね」。

作曲や編曲の段階から制作にかかわり、注文を受けて臨機応変に対応するという力を求められるオダクラ氏にとって、POD独自の自由な音作りと、コンピューターとの連携で実現する操作性は不可欠なものになっています。「PODをメインに使うのは、最終的な音をイメージして作業ができること、その音のクオリ ティが高いことと、トータル・リコールができるからですね。最初の段階からPODを使って作業をしているので、もしPODが無くなってしまったら、どうしようと思いますよ」。

オダクラユウ公式Webサイト

http://www.geocities.jp/yu_odakura/

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