TIPS/テクニック

阿部学のHelixトーク 第26回

『Helix ファームウェアv2.50』

先日公開されたファームウェアv2.50。
前回のv2.30からまだ少ししか経ってないのに凄いですね!

自分も公開された日に早速バージョンアップしてみました。
近い日程でライブが2本あったので、本当はそれが終わってから思っていたのですが、我慢できませんでした(笑)

今回のファームウェアv2.50では
・2種類の新しいアンプ・モデル
・5種類のリバーブ
・1種類のディレイ
・Mシリーズおよび DL4、 MM4、 FM4、DM4から移植された77種類のエフェクトを“レガシー”カテゴリーとして追加

という内容になっています。
かなりのボリュームですよね!

今回追加されたモデルで、個人的に一番期待していたのは「Placater Dirty (Friedman BE-100がベース)」です。
Friedmanはここ近年大変人気のあるアンプで、クリーンからハイゲインまで非常にバランスの取れたアンプです。
このアンプに憧れている若いギタリストも多いかと思います。
実際ファームウェアv2.50の情報が公開され、このアンプ・モデルが追加されるのが分かると、SNS等で大変話題になりましたね。
それだけ期待の集まるモデルですが、今回もその期待を裏切らない完成度になっています。
個人的に凄いと思ったのが、VOICEスイッチの再現ですね。

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このスイッチとアンプのEQで様々なサウンドが作れるので、是非ともじっくりとサウンドメイキングして頂きたいと思います。

サウンドサンプルは、僕が早速ライブで使用したプリセットで録音してみました。

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その他にも面白い効果が得られる「Multi Pass」という、Line 6 オリジナルのマルチタップ・ディレイも魅力です。

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こんな複雑な効果が得られるのに、パターンを選択(8種類)するだけというのが良いですね。
パターンを選んで、TimeやMix等を調整するだけです。
また、デフォルトの状態でそのまま使えるセッティングになっているのもLine 6製品の良さですよね!
なので、サウンドサンプルはデフォルト・セッティングです。

そして5つのリバーブ。
どれも高品質な物で、中には「Plateaux」のようなピッチシフト効果を得られる物もあります。
個人的に気に入ったのは「Glitz」ですね。
これも複雑な効果が得られるリバーブで、モジュレーションのかかり方に深みがあるのが良いですね。
これもデフォルト・セッティングで弾いてみました。

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最後はMシリーズ、DL4、 MM4、 FM4、DM4から移植された77種類のエフェクト。
やはりこれも触れねばなりません。

皆さんが今まで愛用していたエフェクトモデルが、一気に追加されたんだから凄い話です。
新しいHXモデリングのクオリティーは大変素晴らしいですが、この時代ならではのサウンドもやはり捨てがたいものがあります。
特にDL4あたりは今もペダルボードに入れてる方、多いですよね。

プリセットの音色によって使い分けられるようになったのは大きいと思います。
ではHXモデリングとどう住み分けされているでしょうか。

メニュー画面でカテゴリーを選択すると横に階層が動いていく訳ですが、ここに「Legacy」という項目が追加されました。

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ここに入っている訳です。
これでHXモデリングのエフェクト(Mono, Stereo)と、Legacyエフェクトが迷わずに、そして分かりやすく選択できるようになっています。

さてここまでファームウェアv2.50について解説してみましたが、いかがだったでしょうか?
まだされていない方は、是非ともバージョンアップする事をオススメします。

★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/


Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。

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