TIPS/テクニック

阿部学のHelixトーク 第18回

『Helixのファクトリー・プリセット』

今回はHelixのファクトリー・プリセットをいくつか紹介してみようと思います。
この手のプロセッサーは手に入れるとすぐに自身での音作りに取りかかる事が多く、どうしてもファクトリー・プリセットは素通りしがちになってしまいます。
しかし、ファクトリー・プリセットの中には面白い物や参考になる物も多いので、今一度色々と試してみる事をオススメします。

まず一つめ。
FACTORY1 29D「Space Cadet」

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これは所謂アンビエント系のパッチですね。
ここで注目したいのは、フットスイッチ上段の「HOLD FOR AIRLOCK」という所。
これがParticle VerbのDwellにモーメンタリーでアサインされており、このフットスイッチを踏み込んだ時に、0%から100%になるように設定されています。

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その他にもリバーブが2つかけてありますが、サウンドサンプルではより効果が分かるようにCaveのみOFFにしてあります。

次はFACTORY2 13B「4D Love of Steve」

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名前通りスティーヴ・ヴァイを意識したパッチですが、様々エフェクトが使用できるようになっています。
ワウペダルや、追加エクプレッションペダル用のワーミーペダル風の設定もされています。
さらにMODEを踏むとドライブペダル系、モジュレーション系、ディレイ、リバーブのON/OFF、さらにアンプ・モデルまで切り替わって、クリアー・トーンでも弾けるようにセッティングされています。
Helixだと1台でもこれだけの事が出来てしまうんですね!

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最後はFACTORY2 9D「Sunset Shimmer」

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これは所謂ド派手系のパッチですね!
まず先頭にはHarmony DelayがKey違いで2つかけてあります。
そして各シグナルに異なる種類のFilterが1つずつ。
それから特徴的な効果を生み出すOctoリバーブ。
これだけでも刺激的ですが、フットスイッチ上段にさらなる仕掛けが!

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まず左端の「ORGANIZE」を踏むと、各シグナルに置かれた異なるモジュレーション・エフェクト(122 RotaryとVibe Rotary)がオンになります。

隣の「BLENDER」を踏むとPitch Ring Modがオンに、さらに隣の「DANGER!」を踏むとParticle Verbがオンになります。

どうでしたでしょうか?
今回は派手めのファクトリー・プリセットを紹介しました。
もしかしたらここまでのモノは少し使い道が難しいかもしれません。
しかし手に入れたプロセッサーで、どんな事が出来るかを知るには最適だと思います。
エフェクトの使い方も参考になりますからね!

皆さんにも、改めてファクトリー・プリセットをチェックしてみる事をオススメします!

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Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。

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