デジタルワイヤレス

デジタルワイヤレス: RF1/RF2モードの切り替え

以下のチャートはRF1、RF2モードにおける各チャンネルのキャリア周波数を示しています。RF2モードではチャンネル毎に2つのキャリア周波数が使われています。RF1モードの場合は、チャンネル毎に4つ (または5つ) のキャリア周波数が使われています。

RF1 vs RF2

RF1とRF2では何が違うのですか?

RF1モードの場合は、チャンネル毎に4つ (または5つ) のキャリア周波数、RF2モードではチャンネル毎に2つのキャリア周波数が使われています。RF2モードは、ワイヤレス干渉の強い環境でワイヤレス・システムを使うことを念頭にデザインされています。RF2モードの各周波数は、RF1モードで使用されている周波数よりWiFiのトラフィックが少ないとされる周波数へわずかにシフトされています。RF1モードの方が使用するキャリア周波数の数が多いため、他の機器から干渉を受けた際にも堅牢なパフォーマンスを発揮できますが、RF2モードはWiFiからの干渉を受ける周波数を避けることで共存できるようデザインされています。なお、チャンネル・スキャン機能を備えたワイヤレス・システムは、システムそのものがRF1モードで動作していても、チャンネルのスキャンはRF2の周波数で行っていることにご注意ください。(例えばRF1モードにトランスミッターを設定してチャンネル1で使用した場合も、レシーバー上でチャンネル・スキャンを行って表示されるチャンネル1の情報はRF2のものになります)。

RF1でなくRF2を使うべきなのはどんな場合で、それはなぜですか?

RF1でドロップアウトが発生し、トラブルシューティング (見通しの確保、Hiパワーモード、チャンネル変更、アンテナ配置の確認など) で解決しなかった場合にはRF2を使ってください。

**重要** RF1モード、RF2モードのシステムを同じ空間内で組み合わせて使用しないでください! その空間内で使用する全システムは、必ずRF1またはRF2のどちらかに統一する必要があります。両モードが混在すると、システム間での干渉が発生します。*******

Line 6デジタルワイヤレス・オーディオ・システムでドロップアウトが発生した場合の対処法は「デジタルワイヤレス・オーディオ・トラブルシューティング」をお読みください。

Line 6ワイヤレス・モードRF2 & RF1

新製品のXD-V75/55/35はRF2モードがデフォルト設定になっていますが、RF1にも切り替えが可能です。RF1モードで出荷された古いLine 6 2.4 GHzワイヤレス製品 (Relayを含む) を同じ会場内で同時に使用する場合は、RF2モードでは使用できません。両方のモードを同時に使うと、両方のユニットで問題が発生する可能性が高くなります。なおXD-V75のRFスキャン機能を使うことで、どちらのRFモードが使われているかをチェックできます。

この問題を解決するには、古いモデルを新しいV2.0ファームウェアへアップデートするか (XD-V75を用意して、Monkey経由で作業します)、新しいモデル (あるいはV2.0へアップデートしたモデル) をRF1モードに設定します。

RF1モードで動作している機器が含まれるセットアップへXD-V75を追加する場合は、インターネット接続したコンピューターをXD-V75のUSBポートへ接続し、他の機器をそのXD-V75経由でアップデートすることでRF2モードで動作させることができます。アップデートの手順はこちらの書類をご覧ください。XD-V75へアクセスできない場合は、ティアック修理センターでアップデート (有償) を受けることも可能です。また、XD-V75トランスミッターを古いLine 6レシーバーで使う場合には、トランスミッターをRF1モードで動作するよう設定することもできます。

THH12、TBP12トランスミッターの設定方法 (Relay G50/90を含む):

1. Setupモードに入って、現在のチャンネルを表示します。

2. SELECTボタンを押すとディスプレイ上にチャンネルが表示されるので、そのままSELECTを長押しします。次にTHH12の場合はON/MUTEボタン、TBP12の場合はVALUEボタンを一度押してから離し、それからSELECTボタンを離します。ディスプレイには設定されたモードに応じて [XD-V75 RF1] または [XD-V75 RF2] と表示されます。この設定は電源を切っても保持され、次回以降も電源投入時に [RF1] または [RF2] と表示されます。XD-V75レシーバーには、RF1ソフトウェアのトランスミッターとコミュニケーションしている場合、ディスプレイの右端に [To] と表示されます。そのエリア内のシステム全てが同一のモードになっている点にご注意ください。

XD-V35システムも、出荷時はデュアル周波数のRF2モードに設定されています。XD-V35のトランスミッターをXD-V30レシーバー (RF1モード) で使用するには、トランスミッターをRF2からRF1モードへ切り替える必要があります。その方法はハンドヘルドとベルトパックで少し異なっています。

THH06ハンドヘルド・トランスミッター

1.トランスミッターの電源を切ります
2. チャンネルのSELECTボタンを押したままにします
3. SELECTボタンを押したまま、ONボタンを押し続けます
4. チャンネル1の上の青いLEDが3回点滅して、トランスミッターがRF1モードになったことを示します
5. RF2モードに戻すには以上のプロセスを繰り返します。チャンネル2の上の青いLEDが3回点滅して、トランスミッターがRF2モードになったことを示します (電源投入時にもチャンネル1またはチャンネル2のLEDが3回点滅して、どちらのモードかを表示します)

TBP06ベルトパック・トランスミッター

1. トランスミッターの電源を切り、Channel Selectスライドスイッチをチャンネル6にします
2. トランスミッターの電源を入れます
3.  青いLEDの点滅 (1回または2回) が終わったらChannel Selectスイッチをチャンネル1 -> 6 -> 1とへスライドします
4. 以上のプロセスをトランスミッターへ電源投入後、3秒以内に終わらせる必要があります
5. 青いLEDが一度点滅し、トランスミッターが4周波数伝送モード (RF1) になったことを示します。RF2伝送モードへ戻すには、以上のプロセスを繰り返します。青いLEDが二度点滅し、RF2モードに鳴ったことを示します。

注: トランスミッターのモードを変更した後、トランスミッターの電源を入れ直した場合のみ変更が記憶されます。それ以前に電池を外した場合、それ以前に保存されているモードへ戻ります。

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