POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.21 〜 ジ・エッジのトーンを再現

今回はU2のギタリスト、ジ・エッジに挑戦!! アイディア満載のジ・エッジのギターが凝縮されている1曲「プライド (1984)」から、ディレイ・サウンドを中心に再現してみよう。今回も使用ギターはJTV-69で、POD本体をインターフェイスにしたUSB経由のライン録り。現在、筆者が参加中の“石井竜也オーケストラ・ツアー”でも、JTVのシタール音が大活躍だ!!

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トーン1: 「プライド/R ch パート」U2 (『焔』より)

Screamer  -> Class A 30 TB Pre(Mic=4038 Ribbon )-> Digital Delay -> Reverb (Plate); Variax = SPANK sw1→2 (1959 Fender Stratcaster/rear&center)

4分音符のモノ・ディレイを使用して、スタジオ・バージョンの右チャンネルをシミュレート。VOXをモデリングしたこのアンプ・モデルでは、コントロールのCUTをうまく設定するのがポイントになる。

» アンプ

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» エフェクト

Vol.21_Tone01_fx

» デモサウンド

トーン2: 「プライド/Rch パート」U2 (『焔』)

Screamer -> Class A 30 TB Pre(Mic=4038 Ribbon)→ Digital Delay → Reverb (Plate); Variax = SPANK sw1 -> 2 (1959 Fender Stratocaster/rear&center)

こちらのパートは符点8分ディレイだ。アンプのセッティングで音色も少し変えてみた。

» アンプ

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» エフェクト

Vol.21_Tone02_fx

» デモサウンド

 

[ボーナス・トラック]
今回もトーン1と2を同時に鳴らして、イントロのギター・サウンドを再現だ♫

トーン3: 「プライド/ライブ・バージョン」U2 (『焔』より)

Screamer -> Class A 30 TB Pre (Mic=4038 Ribbon ) -> Stereo Delay -> Reverb (Plate); Variax = SPANK sw1 -> 2 (1959 Fender Stratcaster/rear&center)

ライブ時のエッジは1本のギターでタイムの違う2台のディレイをLRに振って、この感じを再現している。今回はStereo Delayの1台を使用して作ってみた。ギターの定位は真ん中でディレイ成分がLRで鳴っている。当時、このセッティングは大流行りしたものだ (笑)。

» アンプ

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» エフェクト

Vol.21_Tone03_fx

» デモサウンド

トーン4:「プライド/アルペジオ・パート」U2 (『焔』より)

Screamer →Class A 30 TB Pre(Mic=4038 Ribbon )-> Pitch Vibrato -> Stereo Delay -> Reverb (Cave); Variax = SPANK sw1→2 (1959 Fender Stratcaster/rear&center)

この感じを出すには、ディレイ再生音の一発目を原音より大きめに設定しよう!

» アンプ

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» エフェクト

Vol.21_Tone04_fx

» デモサウンド

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【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてください)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: 63 EDGE-1

Tone 2: 64 EDGE-2

Tone 3: 64 EDGE LR

Tone 4: 65 EDGE arp

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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