POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.20 〜 AC/DCのトーンを再現

今回は雨海 元さんのリクエストにお応えしてAC/DCのギター・サウンドに挑戦!! ピンクフロイドの『狂気』と並ぶ歴史的なヒット・アルバムとなった『バック・イン・ブラック』からタイトル曲のトーンを取り上げてみよう。アンガスのGibson SGとマルコムのGretschが一緒に鳴った瞬間のアンサンブルが、まさにAC/DCサウンドと言えるだろう。サウンド・サンプルではそれも含めてシミュレートしてみたのでお楽しみに♫ 今回も使用ギターはJames Tyler Variax JTV-69、POD HD本体をインターフェイスにしたUSB経由のライン録り。

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トーン1: 「バック・イン・ブラック (イントロ)/アンガス・パート」AC/DC (『バック・イン・ブラック』より)

Plexi Lead 100 (Mic= 67 Condenser) -> Tube Comp -> Reverb (Plate); Variax = LESTER sw1 (1958Les Paul Standard/rear)

このパッチ、決して手抜きなどではなく、コンプレッサーを後ろがけにして音圧は出してはいるが、アンプ直で出来てしまったので仕方ない (笑)。もちろん、アンプのセッティングはマイクのチョイスやE.R.(エアー感)も含め入念に作ってある! VariaxにはSGのモデリングはないが、ここではレスポールをモデリングしたLESTERを使用。

» アンプ

Vol.20_Tone01_amp

»エフェクト

Vol.20_Tone01_fx

» デモサウンド

トーン2: 「バック・イン・ブラック (イントロ)/マルコム・パート」AC/DC  (『バック・イン・ブラック』より)

Brit J-45 Brt (Mic = 67 Condenser) -> Tube Comp -> Reverb (Plate); Variax = R-BILLY sw2 (1956 Gretsch Silver Jet)

同じく基本的にはアンプ直。こちらはJTM-45をモデリングしたこのアンプとの相性が良かった。Variaxは、まさにグレッチ・サウンド!!

» アンプ

Vol.20_Tone02_amp

» エフェクト

Vol.20_Tone02_fx

» デモサウンド

【ボーナス・トラック】
トーン1と2を同時に鳴らして、イントロのギター・サウンドを再現してみた♫

トーン3: 「バック・イン・ブラック (エンド・ソロ)/アンガス・パート」AC/DC (『バック・イン・ブラック』より)

Buzz Saw -> Plexi Lead 100 (Mic = 67 Condenser) -> Tube Comp -> Reverb (Plate); Variax = LESTER sw1 (1958Les Paul Standard/rear)

ファズを使ってサスティーン・アップと少しだけ太めのトーンにしてある。ここではMaestro / Fuzz ToneをモデリングしたBuzz Sawを使用した。ドライブをゼロ、アウトプットを大きめで使うのがポイントだ♪

» アンプ

Vol.20_Tone03_amp

» エフェクト

Vol.20_Tone03_fx

» デモサウンド

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【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてください)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: ANGUS In black

Tone 2: MALCOLM In black

Tone 3: ANGUS Solo

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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