POD HD
末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.13 〜 トレヴァー・ラビンのトーンを再現
1983年に大ヒット・シングルとなったイエスの「ロンリー・ハート」におけるトレヴァー・ラビンのトーンを取り上げてみよう。ギタリストとしての実力はもちろんのこと、サンプリングをはじめとする当時の機材に精通していた彼は、その後のギター・サウンドにも大きく貢献したと言えるだろう。今回のアンプ・モデルは、10月に発表されたv2.1ファームウェアで新たに追加された、Soldano® SLO100 Super Lead Overdriveをベースとする“Solo 100”モデルを仕様してみた。このアンプが実際に登場したのはもっと後のことなのだが、とてもハマりが良かった。
使用したギターはJames Tyler VariaxのJTV-69で、もちろんPOD本体をインターフェイスにしたUSB経由のライン録りだ♪
トーン1:「ロンリー・ハート/イントロ」イエス
Buzz Saw -> Digital Delay -> Solo-100 Crunch -> Reverb (Cave): Mic=57 off Axis: Variax = SPANK sw1 (1959 Fender Stratcaster/rear), -> Solo-100 Crunch -> Reverb (Cave)
音色はファズを要に作ってみた。2台のアンプとディレイを使って、アイディア満載のステレオ感やリバーブも再現。
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トーン2:「ロンリー・ハート/アルペジオ」イエス
Blue Comp -> Solo-100 Clean -> Dimension -> Stereo Delay -> Reverb (Plate): Mic=57 off Axis; Variax = Spank sw2 (1959 Fender Stratcaster/rear¢er)
間奏ソロ後などに聞かれるアルペジオ・サウンド。まさにその頃を代表的する音だ。モジュレーションは久しぶりにディメンジョンのボタン4つ押し(笑)、やっぱり気持ち良い!!
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トーン3:「ロンリー・ハート/ソロ」イエス
Buzz Saw -> Smart Harmony (8va up) -> Solo-100 Crunch -> Reverb(Plate): Mic=57 off Axis; Variax = SPANK sw1 (1959 Fender Stratcaster/rear) -> Smart Harmony(8va down) -> Solo-100 Crunch -> Reverb (Plate)
このギター・サウンドはかなりの衝撃だったな~!! レコーディング・マジックもあるので、実際にはひとつのパッチでは再生不可能ではないかと思う。
ここではライブ映像などを参考にして3オクターブ・サウンドを作ってみた。筆者も今でも所有しているH-3000 (ハーモナイザー) は80万円ほどもした機材。今回はH-3000がベースになっているSmart Harmonyを2台使っている。これで160万円分だ(笑)。
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このブログを読んでくれた皆様、ありがとう。来年もよろしくね~!! 良いお年を♪
【POD HD用パッチのダウンロードについて】
このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。
Tone 1: Trevor intro
Tone 2: Trever arp
Tone 3: Trevor solo
注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。
著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)
セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。
sueharayasushi.com/
*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。
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