POD HD
末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.11 〜 名イントロ3曲のトーンを再現
POD HDに搭載された革新的なHDアンプ・モデルは、チューブ・アンプ特有のフィー リングや挙動、サウンドを実現しており、ピッキングなどの演奏のニュアンスやボリュームに対する抜群の反応により、プロフェッショナルなギタリストからも 非常に高い評価を獲得しています。このブログ連載では、ロックの歴史を彩るギター・サウンドを知り尽くした末原名人が毎月、名盤に収められた楽曲を題材に しながら、POD HDの音作りを解説! オーディオ・サンプルでトーンを確認することも、トーンのファイルをダウンロードして使うことも可能です。
by 末原 “名人” 康志
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今回はオムニバスで、ロック・クラシックスの名イントロ3曲のサウンドに挑戦!! まず「トーン1」はCSN&Yの「ウッドストック」だが、このプレイがスティーヴン・スティルスなのか、ニール・ヤングなのか? 僕の知る範囲では定かではないのだが、多分ニールかな?(違っていたらすみません)
「トーン2」は、マウンテンの「ミシシッピ・クイーン」。極上のトーンとプレイでギタリスト仲間の間でも高い評価を受けるレズリー・ウエストだ。
「トーン3」は、T・レックスの「20センチュリー・ボーイ」。ヒット映画の影響もあり、改めて有名になったこのイントロは、マーク・ボランのプレイによるものだ。
今回もサウンド・サンプルの演奏にはJTV-69を使用している。
トーン1: 「ウッドストック」Crosby, Stills,Nash & Young
Buzz Saw -> Super O -> Reverb (Ducking); Mic = 421 Dynamic; Variax = R-BILLY sw1 (1959 Gretsch 6120/rear)
オリジナルの強烈な音にはいつも圧倒される(笑)。久しぶりに「Super O」(Suproをベースとする) モデルが登場。
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トーン2:「ミシシッピ・クィーン」マウンテン
Graphic EQ -> Screamer -> Brit P-75 Brt -> Reverb (Plate): Mic = 421 Dynamic; Variax = SPECIAL sw1 (1956 Gibson Les Paul Junior/rear)
EQでのブーストがポイントになるセッティングだ。JTV-69のモデリングの中で、個人的に使用頻度が最も高いLes Paul Specialをベースとするモデルを使用。
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トーン3:「20センチュリー・ボーイ」T・レックス
Color Drive -> PhD Motorway -> Digital Delay -> Mic=57 off Axis; Variax = LESTER sw1 (1958 Les Paul Standard/rear)
このサウンドはアンプのE.R.(エアー感)とマイキングがキモ! リバーブは無しだ。ダブルトラックの雰囲気はショート・ディレイで再現してみた。
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【POD HD用パッチのダウンロードについて】
このブログに掲載されているトーンは CustomToneからダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは製品マニュアルをご覧ください。
Tone 1: CSNY
Tone 2: Leslie
Tone 3: BOLAN
注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。
著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)
セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。
sueharayasushi.com/
*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。
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