POD HD
末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.9 〜 キース・リチャーズのトーンを再現
POD HDに搭載された革新的なHDアンプ・モデルは、チューブ・アンプ特有のフィー リングや挙動、サウンドを実現しており、ピッキングなどの演奏のニュアンスやボリュームに対する抜群の反応により、プロフェッショナルなギタリストからも 非常に高い評価を獲得しています。このブログ連載では、ロックの歴史を彩るギター・サウンドを知り尽くした末原名人が毎月、名盤に収められた楽曲を題材に しながら、POD HDの音作りを解説! オーディオ・サンプルでトーンを確認することも、トーンのファイルをダウンロードして使うことも可能です。
by 末原 “名人” 康志
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今回はリクエストなどもあり、そろそろとかな思っていたキース・リチャーズに挑戦!! ヒット・シングル3曲のイントロ・サウンドを取り上げてみた。選曲しながら何曲も聴いてみたが、やっぱり彼の個性的なプレイはロック史に残る強烈なサウンドである!!
POD HD使いこなしのヒント「マイクの選択」
レコーディングの現場でアンプの音をマイク録りする場合、そのマイクのチョイスによるサウンドの違いは驚くほどだ。POD HDでもその効果が見事にモデリングされている。理想のサウンドから少しだけ違っている時は順番に試してみよう♪
トーン1: 「サティスファクション」ローリング・ストーンズ
Buzz Saw -> Class A-30 TB -> Reverb(Hall) -> Tube Comp: Mic=421 Dynamic; Variax = SEMI sw2 (1967 Epiphone Casino/rear)
Buzz Saw (Maestro Fuzz Tone) とJumbo Fuzz (Vox Tone Bender) を比較しながら作ってみたが、やはり噂通り (笑) のペダルに落ち着いた。簡単に比較出来るのも有り難い♪
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トーン2: 「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」ローリング・ストーンズ
Studio EQ -> Screamer -> Brit J-45 Nrm Pre (CAB=1×(6×9) Super0) -> Tube Comp -> Reverb (Room) : Mic=421 Dynamic; Variax = ACOUSTIC sw5 (1995 Gibson J-200)/オルタネート・チューニング(Open D)
この曲の素晴らしいギター・サウンドはギブソンのアコースティック・ギターをマイク録りしたものを、テープデッキに通してオーバーロードさせて生まれたらしい。ちょっと難しかったが試行錯誤の上、こんな音に仕上がった♪ エレアコをPODに繋いでも似た雰囲気になるだろう。
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トーン3: 「ブラウン・シュガー」ローリング・ストーンズ
Tube Drive -> Tweed B-Man Nrm -> Reverb(Plate); Mic = 57 on Axis; VARIAX = T-MODELsw5 (1968 Fender Telecaster Thinline/front) /オルタネート・チューニング(OpenG)
実は思ったより歪み気味のこの音を、カラッとした印象でプレイするのは意外と難しい。さすがのキース・リチャーズ!!
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» デモ・サウンド
【POD HD用パッチのダウンロードについて】
このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。
Tone 1: Keith Satis
Tone 2: Keith Jumpin’
Tone 3: Keith Brown
注:この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。
著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)
セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。
sueharayasushi.com/
*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。
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