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Helix ファームウェア 2.0 リリースノーツ

2016.7.7

Helix v2.00は新しいモデル、機能、修正、安定性の向上や最適化を含むファームウェア・アップデートです。このアップデートは、全てのHelix ユーザーに強く推奨されます。

入手するには、ダウンロードページから以下の手順でお進みください。

• ドロップダウン・リストから「Helix」または「Helix Rack」を選択
• リリースノーツの内容を確認の上、「GET DOWNLOAD」ボタンを押す

重要! 新しいソフトウェアをインストールする前に必ずお読みください。

1. 全てのLine 6ソフトウェアと、iTunesやSpotify、DAWなどオーディオのストリーミングを行う全てのソフトウェアを終了します。

2. 現在インストール済みのHelixアプリケーションを使って、全てのプリセットとIRをバックアップします。Helixのファームウェアが1.12の場合、バックアップに使用するHelixアプリケーションのバージョンは1.12となります。

注:新しい2.0のファクトリープリセットに影響を与えずに空のセットリストに復元するには、個々のセットリストのバックアップを取る事をお勧めします。

3. 現在使用しているHelixアプリケーションを終了して、新しいHelix Editorアプリケーション (2.00) のダウンロードとインストールを行います。ダウンロードは以下より行ってください。https://jp.line6.com/software/
ここに最新バージョンのLine 6 Updater (1.09) も含まれています。

4.Helix RackにHelix Controlを接続している場合は、接続を解除します。

5. 新しいLine 6 Updater (1.09) を使ってHelixまたはHelix Rackを最新ファームウェア (2.00) へアップデートします。アップデートの最後のプロセスでは、Helix/Helix Rackは自動的に再起動し、プリセットを再構築しますので、このプロセスが終了するのを待ちます。

6. Helix ControlをHelix Rackと使用している場合は、双方を接続してHelix Controlの電源を入れると、ファームウェアをアップデートするかどうかの確認画面が現れます。ノブ6(OK)を押して、アップデートが終了するのを待ちます。

7.Helix/Helix Rackの電源を切ります。
Helix: フットスイッチの9と10(下の列真ん中2つ) を押しながら電源を投入します。
Helix Rack: スクリーン下のノブ5と6を押しながら電源を投入します。

“Will reset Globals and restore stock Presets, Setlists and IRs…”のメッセージを待ち、そのまま進めます。
Helix 2.0を正しく機能させるためには、グローバル設定をリセットし、プリセットを再構築する必要があります。

8. 新しいHelix Editorアプリケーション (2.00) を使用して、上記ステップ2でバックアップした全てのユーザー・プリセットを復元します。

<新しいアンプモデル>

- Cali IV Rhythm 1, MESA/Boogie® Mk IVのRhythm Iチャンネルがベース
- Cali IV Rhythm 2, MESA/Boogie® Mk IVのRhythm IIチャンネルがベース
- Cali IV Lead, MESA/Boogie® Mk IVのLeadチャンネルがベース
- Line 6 2204 Mod,ホットロッド仕様のMarshall® JCM 800をベースにしたLine 6オリジナル
- Line 6 Fatality, Line 6オリジナル

<新しいエフェクトモデル>

- Distortion > Wringer Fuzz (Mono, Stereo), Garbageの特別仕様BOSS® FZ-2がベース
- EQ > Cali Q Graphic (Mono, Stereo), MESA/Boogie® Mk IVの 5バンド EQ
- Modulation > Harmonic Tremolo (Mono, Stereo), Line 6 オリジナル
- Delay > Vintage Digital (Mono, Stereo), Line 6 オリジナル
* 全ての製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との協力、協賛関係はありません。

<新しい機能>

●スナップショット
アンプ/エフェクトブロックのオン/オフ、最大64のパラメータ値、特定のコマンドセンターの設定、テンポ、あるいはディレイ/リバーブ/FXループで音切れなく切り替えるTrailの設定等、1つのプリセット内で8種類の異なる設定を「スナップショット」として保存し、それぞれを瞬時に呼び出す事ができます。
スナップショットを選択するには、BANK UPとBANK DOWNを同時に押し、中央の8つのフットスイッチの内何れかを押します。Helix Rackのオーナーで、まだHelix Controlを導入していない場合は(導入をお勧めします!)、PRESETSを押してノブ5を回して選択します。

●スナップショット・パラメーター・アサイン
パラメータを調整する際、各スナップショットに自動的にアップデートを反映させるには、ノブを押しながら回します。自動的に反映させないようにするには、単にノブを回して調整します。もし、不注意によって押しながら回してしまった場合には、BYPASSを押しながらノブを押すとスナップショットから解除されます。

●スナップショットのコピー/ペースト
コピーしたいスナップショットのフットスイッチにしばらく触れている間に、上書きしたいスナップショットのフットスイッチに触れて離します。Helix RackでHelix Controlをまだ導入していない場合は(導入をお勧めします!)、コピーしたいプリセットを選択してPRESETS、ACTIONの順に押します。その後上書きしたいスナップショットを選択し、ACTION,そしてノブ2の順に押します。

●スナップショットの入替
対象になる2つのスナップショット・フットスイッチにしばらく触れていると、スナップショットを入れ替えるかどうかを確認するダイアログが表示されます。

●スナップショットの名前の変更
PRESETS 、そしてノブ6(Rename Snapshot)を押して、“VERSE 1”、“BIG SOLO”、 “D. IGLOO.”と言ったわかりやすい名前を付けます。スナップショットの名前には最大10文字まで使用できます。

●スナップショットの編集(Global Settings > Preferences > Snapshot Edits)
—スナップショット上で行ったあらゆる編集を記憶させてくかどうかを選択できます。”Recall”はスナップショットへのあらゆる編集を自動的に記憶し、”Discard” はプリセットが最後にセーブされた状態以降に加えられた編集は記憶しません。何れにしても、スナップショット上の変更を保存するにはプリセットをセーブする必要があります。
“Discard.”に設定している場合は、ホームスクリーン上のカメラのアイコンが赤く表示されます。
ショートカット:この設定を切り替えるにはBYPASS を長押ししながらSAVEを押します。

●テンポ設定(Global Settings > MIDI/Tempo > Tempo Select)
Global とPer Preset (これがデフォルトです)に加え, Helixのテンポはスナップショット毎にセットできるようになりました。
ショートカット:パラメータの設定/確認するにはTAPに触れます。

●プリセットモード・スイッチ(Global Settings > Footswitches > Preset Mode Switches)
プリセットスイッチ・モードではPresets、Snapshots、Stompsが選択できるようになりました。デフォルトの設定は変わりませんが、“8 Presets”と表示されます。

●スナップショットモード・フットスイッチ(Global Settings > Footswitches > Snapshot Mode Footswitches)
Global Settings > Footswitchesの パラメータでは、スナップショットモードの場合フットスイッチをAuto Return (選択後自動的にプリセットまたはストンプフットスイッチ・モードに戻る)もしくは Manual Return (FS6 [CANCEL]を押すまでスナップショット・フットスイッチ・モードを維持する)に設定できます。

●Up/Downスイッチ(Global Settings > Footswitches > Up/Down Switches)
FS1 とFS7は、Bank Up/Down、Preset Up/Down、Snapshot Up/Downの3種類のオプションが、Global Settings > Footswitches メニューから選択可能になりました。
ショートカット:FS1とFS7を1秒間長押しするとBank Up/Down、Preset Up/Down、Snapshot Up/Downが切り替わります。

●USB In 1/2のトリム(Global Settings > Ins/Outs > USB In 1/2 Trim)
—USB 1/2から入ってくる信号のレベルをアッテネートする機能が追加されました。これにより、Mac/PC/iOSのアプリケーションでレベルの調整ができない場合でも、簡単にHelixのプロセッシングに加える事ができます。

●デジタル出力レベル(Global Settings > Ins/Outs > Digital Out Level)
デジタル (S/PDIFおよびAES/EBU)の出力レベルが調整できるようになりました。

●エクスプレッション・ペダルの極性変更(Global Settings > EXP Pedals > EXP 1/2/3 Polarity)
より多くのサードパーティー製エクスプレッション・ペダルに対応するため、EXP 1、 2、 3の極性が変更できるようになりました。

●エクスプレッション・ペダルのポジション設定(Global Settings > EXP Pedals > EXP 1/2/3 Pedal Position)
Global Settings > Footswitches > EXP Pedal Position が各エクスプレッション・ペダル単位で個別のパラメータに分割されました。例えば、ワウに設定したEXP 1はプリセット単位で呼び出し、EXP 2のボリュームペダルは共通の設定、リバーブのDepthをアサインしたEXP 3はスナップショット単位で呼び出すと言った事が可能です。

●Variaxパラメータのコントローラー・アサイン
各コントローラー (Snapshotsを含む)でVariaxのパラメータをコントロール/リコールできるようになりました。これにより、フットスイッチで2つのギターモデルを切り替えたり、Variaxのトーンノブをエクスプレッション・ペダルでコントロールしたり、Momentary フットスイッチにドロップDをアサインしたり, スナップショット毎に全く異なるチューニングを呼び出すと言ったクールな使い方ができます。
特別な設定はなく、単に他と同様にコントローラーにVariaxのパラメータをアサインするだけです。

●プリセット毎のGuitar 入力インピーダンス設定
Global Settings > Ins/Outs > Guitar In Impedance haは Input > Multi and Input > Guitar In ブロックへ移動し、プリセット毎に呼び出す事ができるようになりました。これは、ノブ4に “Guitar In-Z.”と表示されます。これはHomeページにあるので、お使いのギターに装備されているピックアップに応じて、フットスイッチやスナップショットにリアルタイムでアサインする事が可能です。初期設定は“Auto.”に変更されています。

●チューナー表示の向上
チューナーのディスプレイに –3-centから+3-centの表示が追加され、より詳細な表示調整が可能になりました。精度自体は変更ありません。

●MIDIリコール表示
Setlistメニューを開くためにPRESETSを押します。ノブ2の上にグレーの文字で、現在のセットリストや、プリセット、スナップショットをリモートで呼び出すために必要なMIDI メッセージが表示されますので、マニュアル内を探し回る必要がありません。

●その他の改善点

- ショートカット: BYPASSを長押ししてパラメータ・ノブを押すと、コントローラー・アサイン(スナップショット・コントローラーを含む)をすぐにクリアする事ができます。

- ショートカット: ペダルエディット・モードで、FS10 (VALUE–) と FS11 (VALUE+)を長押しすると値を素早くスクロールする事ができます。 Helix Rack/Controlユーザーはエクスプレッション・ペダルが接続されていなくても、足でパラメータを素早く調整できます。

- ショートカット: ペダルエディット・モードで、Time(もしくはSpeed)のパラメータ・スイッチを長押しすると、ノブを押すのと同様に、ms (もしくは Hz)とノートの値を切り替える事ができます。

- Helixのピッチ検出アルゴリズムが最適化され、トラッキングがわずかに早くなりました。

- グローバル設定メニューのパラメータが、カテゴリーをより適切に反映するよう再構築されました。例えば、Tap Tempo Pitch は新しいPreferences のサブメニューに移動し、Infoサブメニューは削除され、 現在のファームウェア・バージョンはGlobal Settingsスクリーンの最上段に表示されます。

- Save、Name、Customizeスクリーン上で、ノブ3 (Clear)はInsertに置き換わり、以降の文字の前にスペースやシフトをインサートできます。 文字のクリアは、依然ジョイスティックを押す事で可能で、A, a, 0, [SPACE]の順で切り替わります。

- フットスイッチのアサインページは 、機能をより適切に表現するため、“Bypass Assign” に変更されました。

- アサインされたフットスイッチにしばらくの間触れると、Customize ボタンがノブ5にも表示されるようになりました。 Customizeボタンは、フットスイッチに何もアサインされていない場合はグレーアウトします。

- Customize スクリーン上で、ノブ4は カスタムラベルがアサインされている(通常のボタン)かいない(グレーアウトしたボタン)かに関わらず、常にRemoveを表示します。

- 入れ替えるために2つのストンプモード・スイッチにタッチすると、どのフットスイッチが入れ換わるかのテキストが表示されるようになりました。

- スナップショットをMIDI CCメッセージ経由で、リモートで呼び出す事ができるようになりました。 CC69メッセージ 値0 はSnapshot 1、値1 はSnapshot 2, 値2 はSnapshot 3…といったようにそれぞれ呼び出します。

- ルーパー・モードのフットスイッチはMIDI CCを送信するようになりました。

- ファクトリープリセットに追加と改善が施されています。

- プリセットのレベルが再設定されています。

- Helixオーナーズマニュアルが2.0にアップデートされました。
line6.jp/helix/resource.html

Helix v2.01.0 ファームウェア/エディター リリースノーツ(2016.7.22更新)

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