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Helix 3.60リリースノート

2023.04.26

Helix 3.60リリースノート

Helix/HX3.60(2023年4月26日リリース)は、新しい3種類のアンプ、9種類のキャビネット、2種類のエフェクト、さらに追加の改善やバグ修正が含まれており、すべてのユーザーに強く推奨されます。


3.60へのアップデート方法

重要! 3.60アップデートのプロセスは完了するまでに30分以上要する場合があります。これは、膨大な数のIRファイルが含まれているためであり、正常な動作です。

Helix/HXハードウェアをアップデートする

  1. Helix/HXをコンピュータに接続した状態で、HX Edit(3.01以降)を起動し、サインインしていることを確認します。HX Editは、新しいアップデートが利用可能になると、コンピュータにすべてをバックアップする方法を含め、ハードとソフトウェアの両方のアップデート手順を示します。 重要!HX Edit 3.00以前のバージョンをお使いの場合は、https://jp.line6.com/software/ からHX Edit 3.60をダウンロードし、この手順を実行してください。
  2. Helix Floor/Rack/LTのみ: 3.60へのアップデートの途中でHelixのLCDが "Boot Failure. Entered Update Mode!"と表示することがあります。これは正常な動作です。落ち着きましょう。あと少しです。

    HX Edit は、デバイスをリセットする必要があることを示すメッセージを表示します。resumeをクリックし、アップデートの後半が完了するのを待ちます。
  3. ファクトリーリセットを実行します。 重要! ファクトリーリセットはすべての内容を消去しますので、必ずバックアップが取れていることを確認しましょう!
    • Helix Floor/LT: フットスイッチ 9 & 10(下段の中央2つ)を同時に押しながら電源を入れます。
    • Helix Rack: ノブ5 & 6 (画面下の右側2つ) を同時に押しながら電源を入れます。
    • HX Effects: フットスイッチ 6 & TAPを同時に押しながら電源を入れます。
    • HX Stomp: フットスイッチ 2 & 3(右2つ)を同時に押しながら電源を入れます。
    • HX Stomp XL: フットスイッチ C & Dを同時に押しながら電源を入れます。
  4. オプション: ファクトリーリセットを実行すると、新しい3.60ファクトリー・プリセットがロードされますが、バックアップからリストアを実行すると、これらは上書きされてしまいます。しばらく時間をかけてこれらをチェックし、残しておきたいファクトリー・プリセットをエクスポートします(またはデスクトップにドラッグします)。Helix Floor/Rack/LTに未使用のセットリストがある場合、FACTORY 1バンドル全体をエクスポートして、後で未使用のセットリストにロードすることも可能です。
  5. トップのFileメニューから、Restore From Backup......を選択します。セットリスト1に重要なプリセットがない場合は、Presetsの横にある三角形をクリックして、最初のセットリストのボックスのチェックを外してください。これにより、3.60の新しいFACTORY 1セットリストが保持されます。ステップ1で作成したバックアップ・ファイルを選択し、Restore Backupをクリックします。

アップデートしたのにHX Edit上に新しい[Model X]が表示されないのですが?
HX Editは、Helix/HXハードウェアから新しいモデル名とグラフィックを魔法のように引き出すことはできません。(上記3.60へのアップデート方法の手順に従いましょう)

Helix/HXのバージョンがX.XX.ですが、直接3.60にアップデートできますか?
はい。ただし、2.80以下から起動した場合、アップデートが3回行われるように見えることがあり、30分以上かかることがあります。これは正常です。


新しいアンプ in 3.60

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Stomp, HX Stomp XL

Amp/Preamp > Grammatico GSGGrammatico GSG100がベース

Grammatico GSG100は、1980年ごろに作られた伝説的なアンプの研究をもとに作られたアンプです。このモデルは、一般的なギター・アンプとは異なる、このアンプ独自の回路を、詳細な部分まで余すところなくキャプチャーすることを目的としました。GSG100は、機能が豊富で複雑なアンプです。多彩なサウンドを出せるアンプではありますが、コントロールの幅が広いので、思ったようなサウンドにならない場合もあるかもしれません。このアンプを使用するベストな方法は、各機能がどのようにギター・シグナルに作用するのかを正確に理解することです。Helixのモデルのパラメータを見ていきましょう。

—ベン・エイドリアン、サウンド・デザイン・マネージャー

  • Drive – アンプの最初のボリューム・コントロールです。Helixの全モデルに共通して、モデル上では "Drive "と表記されています。実際のアンプでは "Volume"と表記されています。
  • Bass, Mid, Treble – アンプの通常のトーン・コントロール(アンプ・マニアはトーン・スタックと呼びます)は、プリアンプの最初のゲイン・ステージと、2番目のゲイン・ステージの間に位置しています。従来のギター・アンプとは異なるレンジを持っています。また、トーン・スタック全体のボイシングは、後述のように”Rock/Jazz”スイッチで切り替えることが可能です。
  • Presence – 他のアンプでも見られるようなプレゼンスのコントロールです。パワーアンプのネガティブ・フィードバック・ループのEQフィルタリングを変更することで、高域の量を調整します。
  • Ch volume – このコントロールは、アンプ・モデルのアウトプット・レベルです。アンプ・モデルのディストーションやトーンには影響しません。
  • Master – アンプのフロント・パネルに見られるマスター・ボリュームです。プリアンプとパワーアンプの間に位置し、パワーアンプのディストーション量を調整できます。このアンプは非常にラウドで、ほとんどのプレイヤーがマスター・ボリュームを低めに設定しているかもしれません。マスター・ボリュームを上げすぎると、パワーアンプのディストーションが不快な領域に達してしまうことがあります。現実では、実際のセッティングで出る音量がラウドすぎるので、ほとんどのプレイヤーがマスターで歪ませることはないかもしれません。
  • Mid Switch – このスイッチは、トーン・スタックのトレブルのキャパシタの値を変更します。オフにすると、アンプはよりミドルがカットされたサウンドになります。オンにすると、わかりやすくハイミッドがブーストされます。
  • Jazz/Rock – このスイッチは、トーン・スタック回路の配線を変更し、2つ異なるボイシングを切り替えます。Jazzはおとなしめで、中域の中心になる帯域を低めに設定しています。Rockはラウドで、中域の中心の帯域はより従来のものに近いです。トーン・コントロールは、JazzとRockでのセッティングがほとんどの場合共通にはなりません。片方のモードで良いサウンドが出せたとしても、同じセッティングのままでもう一方のモードが満足いくサウンドが出るとは限りません。
  • OD Switch – 2つのゲイン・ステージを持つ真空管オーバードライブ回路のオン/オフを切り替えます。この回路は、トーン・コントロールとDriveノブの後ろに位置しています。オーバードライブをオンにすると、まるで3番目と4番目のゲイン・ステージが追加されたようになります。通常は、最初にアンプのDriveやトーン・コントロールで基本の音色を設定して、それからオーバードライブ回路をお好みの基本の音色に調整するのが最適な方法です。
  • OD Drive – このコントロールは、オーバードライブ回路のドライブやサチュレーションの量を調整します。オーバードライブ回路全体がアンプの通常のDriveやトーン・コントロールの後段にあるため、OD Driveノブのレンジは、前段のノブのセッティングの影響を受けます。
  • OD Level – このコントロールは、オーバードライブ回路のアウトプット・レベルを調整します。
  • Bright – 3ポジションのスイッチです。オフと2つの異なるブライト・キャパシタの値を切り替えます。このブライト・キャパシタは、他のアンプのブライト・スイッチに似ていて、回路前段のDrive(ボリューム)ノブに作用します。BrightスイッチをオンにするとDriveを低めに設定していても、よりはっきりしたサウンドになります。Driveのセッティングが高めの場合、ブライトの効果は少なくなります。Driveが10の場合、スイッチはアンプ回路から取り除かれ、スイッチの設定を変えてもサウンドに影響はありません。
  • FET Boost – GSG100はソリッドステートで、アンプ回路の最初段にFET(Field Effect Transistor)のブースト回路を搭載しています。アンプの前にFETブーストを置くのと同じです。実機には2つのインプット・ジャックを搭載していますが、モデルではスイッチを搭載して、フットスイッチで切り替えられるようにしています。FET Boostは、およそ7〜9dbでブースト量が固定されていて、少しだけEQも変化させます。
  • PAB – これは、「プリアンプ・ブースト」を意味しています。PABは、回路からトーン・コントロールを取り除くことで機能します。トーン・コントロールは、周波数とシグナル・レベルを除いて作用します。PAB回路をオンにすると失ったシグナルのレベルがすべて元に戻りますが、副作用としてトーン・コントロールが効かなくなります。実際には、トレブル・ノブはわずかながら機能し、MIDスイッチは回路を通る低域と中域の量を変更します。しかし、一般的には、PABはトーン・コントロールの機能を真空管ゲイン・ステージの1と2の間のフル・ブラスト・レベルと調整します。
  • Sag – すべてのHelixモデルに追加されているコントロールです。すべての真空管アンプは、プレイヤーがサスティーンや音の潰れ、コンプレッションのように感じるパワー・サプライのサグがある程度あります。このコントロールによって、ユーザーはサグの量を調整できます。
  • Hum – ほとんどのHelixモデルに追加されているコントロールです。真空管アンプのプリアンプの真空管のヒーターから漏れ出すわずかな60Hzのハムをオーディオ・シグナルに加えます。このハムノイズを歪んだサウンドと混ぜることで、低いレベルでの非音楽的な歪みが創り出されます。この低いレベルのノン・ハーモニックなディストーションはアンプ・モデルに少しだけリアリティを加えると感じるプレイヤーもいます。ベストな言い方をするならば、ハムがない方がモデルの音が「間違っている」ことがあるということです。しかしながら、好みでない場合は下げれば良いのです。
  • Ripple – ほとんどのHelixモデルに追加されているコントロールです。パワーアンプ回路では、オーディオ・シグナルにごくわずかな整流された120Hzのハム(パワー・サプライのフィルター・キャップが完全に取り除けない)が混ざることがあります。ハムと同様に、歪むセッティングにするとパワーアンプに非音楽的なディストーションを少しだけ加えます。リアルに感じて楽しめる複雑な倍音のように聞こえる人もいます。好みではない場合は、オフにしてください。
  • Bias – ほとんどのHelixモデルに追加されているコントロールです。パワーアンプの真空管のバイアスに起因する音色やディストーションのキャラクターを調整します。
  • Bias X – Helixモデルの中で最も説明が難しいパラメータなので、心して読んで下さい。すべての真空管アンプは、パワーアンプの真空管にバイアスをかける必要があります。これは通常、入力されたオーディオ信号に負の電圧をかけることで実現されます(カソード・バイアスは異なる働きをしますが、別の機会にお話しします)。しかしながら、パワー菅が歪んでいると、インプットのグリッドの周りに自由電子が発生し、バイアス電圧のシフトが発生することがあります。このシフト歪みが発生している間だけ発生します。このシフトは、バイアス調整するのと同じように、音色や質感に変化を引き起こします。しかしながら、真空管が歪んだ状態ではなくなると、自由電子が消え、バイアスは正常に戻ります。別の言い方をすれば(あまり正確ではありませんが)、これはバイアス・シフトがコントロールされたレベル/エンベロープとも言えます。わずかな変化なので、このノブで劇的な変化は起きません。

Grammatico GSGファクトリー・プリセット:

  • Factory1 – 04B【013】 Grammatico GSG
  • Factory1 – 13A【048】 Grammatico JNC ジョン・コーディがプリセット作成
  • Factory1 – 13B【049】 Screams JNCジョン・コーディがプリセット作成

Amp/Preamp > Line 6 ElmsleyLine 6オリジナル


「Line 6 Elmsleyは、低音域から高音域までで異なるサチュレーション特性を重ねる並列のディストーション・トポロジーを採用したLine 6オリジナルの新しいアンプです。Elmsleyは、スムーズで存在感のあるボトム・エンドと、中域より上の帯域の素晴らしい輝きと鮮明さが特徴です。その結果、全帯域にわたって輝きを放ち、アンプは確実にペダルに対応します。」

「他にも新しい機能として、Elmsleyはパワーアンプ部にネガティブ・フィードバック(NFB)のパラメータを持っていて、パワー部のレスポンスをワイルドで不安定なところからタイトでパンチのあるところまで自由に調整することができます。多くのアンプの設計と同様に、プレゼンスとデプスは、それぞれがパワーアンプの輝きやレゾナンスをコントロールする機能を持つ、ネガティブ・フィードバック回路の一部です。NFBのパラメータを小さくすると、プレゼンスとデプスの影響を受けますが、NFBノブを“0”にした場合は無効化されます。この相互作用によって、プレイヤーは必要に応じて数え切れないサウンドのバリエーションを作り出すことができます。

―サム・ワン、サウンド・デザイナー

Line 6 Elmsleyファクトリー・プリセット:

  • Factory1 – 04C【014】 Line 6 Elmsley

Distortion > Minotaurをオフにするとよりアンプのキャラクターがわかりやすくなります。瞬時に足で調整するにはNFBスイッチを押します。

Amp/Preamp > Agua SledgesAguilar Tone Hammerがベース


Agua Sledgeファクトリー・プリセット:

  • Factory1 – 10D【039】 BAS:Agua Sledge
  • Factory1 – 11C【042】 BAS:Hire Me!

キャビネット in 3.60


新しいギター・キャビネット


Cab > 1×12 Blue Bell(Single, Dual)1×12” Vox® AC-15 Blue Alnicoからキャプチャー
Cab > 1×12 Open Cream (Single, Dual)カスタム1×12” オープンバック・キャビネットG12M-65 からキャプチャー
Cab > 1×12 Open Cast(Single, Dual)カスタム1×12”オープンバック・キャビネットEVM12Lからキャプチャー
Cab > 2×12 Silver Bell (Single, Dual)2×12” Vox® AC-30TB Silver Alnicoからキャプチャー
Cab > 2×12 Match H30(Single, Dual)2×12” Matchless® DC-30カスタム G12-H30からキャプチャー
Cab > 2×12 Match G25(Single, Dual)2×12” Matchless® DC-30カスタム G12M-25からキャプチャー
Cab > 4×12 Greenback20(Single, Dual)4×12” Marshall® Basketweave G12-20からキャプチャー


  • Mic – 最大12種類のマイクより選択
    • 57 Dynamic―Shure® SM57
    • 421 Dynamic―Sennheiser® MD 421-U
    • 7 Dynamic—Shure SM7
    • 906 Dynamic―Sennheiser e906
    • 30 Dynamic―Heli sound® PR30
    • 121 Ribbon―Royer® R-121
    • 160 Ribbon―Beyerdynamic® M160
    • 4038 Ribbon―Coles 4038
    • 84 Ribbon―AEA R84
    • 414 Cond―AKG® C414 XLS
    • 47 Cond―Neumann® U47 FET
    • 67 Cond―Neumann U67
  • Position – スピーカーコーンに対するマイクの横方向の位置を設定します。Center ~ CapEdge ~ Edge から選択します。選択したキャブによって、Cap Edgeが異なる位置に表示される場合があります。
  • Distance – スピーカーコーンからのマイクの距離を設定します。1.00 "から12.00 "まで1/4 "刻みで選択可能。
  • Angle – マイクの角度を設定します。0度はスピーカーに直接向けられ、45度はオフアクシスのポジションです。
  • Low Cut – ローカット(ハイパス)フィルターを適用し、ある周波数以下の音声をすべて除去することができます。低域の不快な音を除去するのに有効な場合があります。
  • High Cut – ハイカット(ローパス)フィルターを適用し、ある周波数以上のオーディオをすべて除去することができます。高音域の耳障りな音を除去するのに有効です。
  • Level – キャビネット全体のレベルを設定します。
  • Pan (Dualのみ) – ステレオのフィールド内で左右にシグナルを移動させます。例えば、2台以上のスピーカーでステレオ再生する場合、1台目をLeft 100、2台目をRight 100にパンニングすると、 音色の広がりが際立ってきます。ノブを押すと、Centerに戻ります。
  • Delay (Dual Delay) – 3.60の新しいキャビネットは互いに完璧に揃った状態になっていますが、片側にごくわずかなディレイをかけ、位相のずれを生じさせたり、高い値で見かけ上のステレオ感を強調したい場合があるかもしれません。少しでも大きな効果を発揮します。

新しいベース・キャビネット in 3.60

新しいベース・キャビネット


Cab > 1×12 Epicenter(Single, Dual)1×12” Epifani® Ultralightシリーズ・キャビネットからキャプチャー
Cab > 4×10 Ampeg Pro(Single, Dual)4×10” Ampeg® PR-410HLFからキャプチャー


  • Mic – 最大12種類のマイクより選択
    • 57 Dynamic―Shure SM57
    • 421 Dynamic―Sennheiser MD 421-U
    • 7 Dynamic―Shure SM7
    • 88 Dynamic―Beyerdynamic M88TG
    • 52 Dynamic―Shure Beta 52A
    • 112 Dynamic―AKG D112
    • D6 Dynamic―Audix D6
    • 40 Dynamic―Heli Sound PR 40
    • 4038 Ribbon―Coles 4038
    • 414 Cond―AKG C414 XLS
    • 47 Cond―Neumann U47 FET
    • 67 Cond―Neumann U67
  • その他すべてのパラメータはギタ―・キャビネットと同じ(上記参照)


新しいエフェクト in 3.60

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp, HX Stomp XL

Distortion > Dark Dove Fuzz(Mono, Stereo)Electro-Harmonix® ロシア製Big Muffがベース

  • Sustain – ディストーションの量を設定します。
  • Tone – ディストーションの量を設定します。
  • Level – ディストーションの量を設定します。

Modulation > Triple Rotary(Stereoのみ)Yamaha® RA-200ロータリー・スピーカーにインスパイア(ピンクフロイドのデヴィッド・ギルモアが実装したことで有名)


「Line 6 Triple Rotaryは、Yamaha RA-200ロータリー・スピーカーにインスパイアされたものです。オリジナルのRA-200は、他のロータリ―・スピーカーのようにオルガンと合わせて使用されるように設計された、コンボのソリッドステート・アンプでした。しかし、RA-200のユニットは従来のロータリー・スピーカーと比べるととても個性的で、通常ウーファーの上に回転するドラムやホーンを搭載しているのに対して、Yamahaの設計では回転しないスピーカー・キャビネットの上に、垂直方向に回転する中域のスピーカーを搭載していました。」

「モデルにより汎用性を持たせるため、このエフェクトにキャビネット全体をモデリングするのではなく、よりステレオ・エフェクトとして動作するようにしており、直接レコーディングする場合やFRFRシステムをご使用の場合は、キャビネット・モデルと組み合わせてご使用いただくことをお勧めします」

―サム・ワン、サウンド・デザイナー

  • Speed – スピーカーにSlow SpeedとFast Speedのどちらを反映するか設定します。
  • Slow Speed – Slow SpeedのRateを設定します。ノブを押して静的レート(0.0~10.0)、またはタップテンポやMIDIクロックに同期する音符に切り替えます。
  • Fast Speed – Fast SpeedのRateを設定します。ノブを押して静的レート(0.0~10.0)、またはタップテンポやMIDIクロックに同期する音符に切り替えます。
  • Ramp Time – Slow SpeedからFast Speedへの切り替えの速さを調整します。
  • Mix – ロータリー・エフェクトのウェット/ドライのミックスをコントロールします。0%に設定した場合、ロータリー・エフェクトは聞こえず、100%に設定した場合、ドライ信号は聞こえません。
  • Level – ブロック全体のアウトプット・レベルを調整します。
  • Drive – スピーカーのパワーアンプのドライブの量を調整します。
  • Headroom – 最大12.0dBのヘッドルームを加えます。
  • Low Cut – スピーカーにローカット(ハイパス)フィルターをかけて、ある周波数以下のエフェクト信号をカットすることができます。
  • High Cut – スピーカーにハイカット(ローパス)フィルターをかけて、ある周波数以上のエフェクト信号をカットすることができます。
  • Wobble – 回転するスピーカーとバラストの重量が、軸に対してどれだけ均等にバランスしているかを調整します。”0”の状態ではスピーカーとバラストのバランスは完璧に均等で、wobbleコントロールを大きくするとスピーカーの回転はより偏心します。
  • Separation – ステレオの分離を設定します。実際は、Separationノブの値が大きくなると2つのリスニング・ポイントがより遠くに動くのをシミュレーしています。
  • Rotor Drift – 3つの回転部のモーターの各スピードをどれくらい他のモーターに近づけるかを調整します。各回転部がベルト駆動であるため、ベルトやモーターの摩耗に差があることが多く、3つの回転部の間にわずかにモジュレーション効果が生まれます。
  • Rotor 2 Lvl – 2番目の回転部のボリュームを設定します。
  • Rotor 3 Lvl – 3番目の回転部のボリュームを設定します。

*NOTE:ここで使用されている全ての製品名は各所有者の商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。


その他の変更や修正in 3.60

  • 3.60では2台目のGrammatico アンプが追加され、3つのGrammatico LaGrangeアンプ・モデルは”GrammaticoLG Nrm”、”GrammaticoLG Brt”、 ”GrammaticoLG Jump”に名称が変更さています。
  • いくつかの3.50ファクトリー・プリセットは、3.60キャビを使用するようにアップデートされています。

バグ修正in 3.60

  • Amp > Moo)))nアンプ・モデルのトーン・スタックのパラメータを、特定の方法で設定した状態で長時間が経過すると、オーディオ処理を停止することがある – 修正済
  • Helix Floor/Rack/LTのみ:「8 TEMPLATES」セットリストのプリセット番号が1つずつずれていた。 - 修正済み
  • Helix Nativeのみ:BassモデルのAmp+Cabをロードするとプラグインがクラッシュすることがある。 - 修正済み


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