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Helix 3.15 リリースノート

2022.02.09

Helix 3.15 リリースノート

Helix 3.15は、新しいLine 6オリジナル・アンプ、10種類の新しいHXエフェクト・モデル、18種類の追加Legacyエフェクト、追加機能および機能改善を含んでおり、すべてのHelix/HX製品オーナーに強く推奨されます。アップデートの詳細な手順はこちらをご参照ください。


アップデートを完了したら、対応するフットスイッチの組み合わせによるデバイスのファクトリーリセットを行い、その上でアップデート前に作成したバックアップ・ファイルからリストアすることを強く推奨します。(バックアップはアップデートのプロセスに含まれています)

重要:ファクトリーリセットは全てを消去しますので、必ずバックアップが取れていることを確認しましょう!

ファクトリーリセットの方法

  • Helix Floor/LT: フットスイッチ 9 & 10(下段の中央2つ)を同時に押しながら電源を入れます。
  • Helix Rack: ノブ5 & 6 (画面下の右側2つ) を同時に押しながら電源を入れます。
  • HX Effects: フットスイッチ 6 & TAPを同時に押しながら電源を入れます。
  • HX Stomp: フットスイッチ 2 & 3(右2つ)を同時に押しながら電源を入れます。
  • HX Stomp XL: フットスイッチ C & Dを同時に押しながら電源を入れます。

新しいアンプ in 3.15

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Stomp, HX Stomp XL

新しいアンプ in 3.15


Amp/Preamp > Line 6 Ventoux, Line 6 オリジナル
「このアンプのモデル名は、南フランスにあるサイクリング・クライミングの有名な山であるVentouxです。私は2018年に挑戦しましたが、非常に素晴らしく、また非常に厳しくもありました。

このモデルは、私がしばらく前に持っていた実在する物理的なアンプのアイデアから来ています。当初は真空管アンプとして製作するつもりでしたが、1日に費やせる時間は限られています。そのアイデアは、これまでとは異なる発祥のストーリーを持った「渇望されるブティック・アンプ」を製作することでした。ほとんどのそうしたブティック・アンプは、モディファイされたブラックパネルのFender、あるいはモディファイされたMarshallの回路から来ています。同じことをしたかったのですが、70年代初期のOrangeと中出力のFender Tweedの回路をベースにすることにしました。

Ventouxには独自のユニークなトポロジーがあります。ある意味、間接的には、すべてのノブが一種のゲイン/ドライブ・コントロールなのです。トーン・コントロールは、対象となる周波数でのオーバードライブの特性や量を調整します。これは人によっては複雑に見えるかもしれませんが、私はエキサイティングで可能性に満ちていると考えています。」

— ベン・エイドリアン, サウンド・デザイン・マネージャー


新しいエフェクト in 3.15

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp, HX Stomp XL


Ampeg Opto Comp

Dynamics > Ampeg Opto Comp (Mono, Stereo), Ampeg Opto Comp コンプレッサー・ペダルがベース。

Ampeg Liquifier

Modulation > Ampeg Liquifier(Mono, Stereo), Ampeg Liquifier コーラス・ペダルがベース。

Heliosphere

Delay > Heliosphere(Mono, Stereo), Line 6 オリジナル。フィードバックにリバーブが注入されるディレイ。

ADT

Delay > ADT(Mono, Stereo), Line 6 オリジナル。ダブルトラッキング・テープ・エミュレーション。

Crisscross

Delay > Crisscross(Mono, Stereo),Line 6 オリジナル。2つのディレイ・ライン間でクロスフィードバックするデュアル・ディレイ。

Tesselator

Delay > Tesselator(Mono, Stereo), Line 6 オリジナル。Tesselatorは、モーフィングディレイであり、ループ・サンプラーであり、ドローン・マシンでもあります。リズミカルなパッド、テクスチャー、あるいはピッチ/フィルター・ランプ・エフェクトを作成してその上でプレイするための優れた機能であり、複数のインスタンスを一度に実行できるようにDelayカテゴリに配置されています。オーディオがキャプチャされてリピートされると、それぞれに独自のスピード/ピッチ、HPフィルター、LPフィルターを持つFirstおよびLastの2つの状態の間でトランジション/モーフィングすることができ、目的とする設定に到達するまで各リピートに適用する量を増やすことができます。

Ratchet

Delay > Ratchet(Mono, Stereo), Line 6 オリジナル。バッファー・サンプラー/ディレイ。

Dynamic Plate

Reverb > Dynamic Plate(Mono, Stereo),Line 6 オリジナル。ハイエンド・スタジオ・ラック・リバーブ風のプレート・リバーブ。

Dynamic Room

Reverb > Dynamic Room(Mono, Stereo),Line 6 オリジナル。ハイエンド・スタジオ・ラック・リバーブ風のルーム・リバーブ。

Shimmer

Reverb > Shimmer(Mono, Stereo),Line 6 オリジナル:シマ―・リバーブ  もともとはLusterとSheenという2種類のまったく異なるリバーブでリリースする計画でしたが、1つのモデルにまとめて、フットスイッチやスナップショットでシームレスに行き来できる方がクールだと考えました。


新しい“Legacy”エフェクト in 3.15

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp, HX Stomp XL

18 種類の追加エフェクト— POD Farm 2.5用 FX Junkieモデルパックのほとんどが”Legacy”サブカテゴリー内のそれぞれのエフェクト・カテゴリーに追加されました。これらを眠らせておく手はありませんね!

Legacy Effect

  • Distortion > Bronze Master (Legacy), Maestro® Bass Brassmasterがベース。もともとはベース用に設計されましたが、ギターで使っても同様にクールです。Maestro Bass Brassmasterは、シンセの巨匠トム・オーバーハイムによって70年代初頭にMaestro用に設計された超レアなアイテムで、多くのユーザーにとって垂涎のベース・ディストーション・ユニットと考えられています。NOTE: Blendパラメーターは、全体的なディストーションのミックスとは異なります、クリッピング/オクターブ回路からフィルターされたシグナルをどれだけ通過させるかを設定します。
  • Distortion > Killer Z (Legacy), BOSS® Metal Zone MT-2がベース。デュアル・ゲイン回路を搭載したMT-2は、オーバードライブしたスタック・アンプのような絶妙なサステインに加えて、ヘビーなミッドとローを提供します。Killer Zのモデルを作成するにあたっては、EQコントロールを少し簡略化しましたが、MT-2スタイルのサウンドに求められているフレーバーを見出していただけるでしょう。
  • Modulation > Tape Eater (Legacy), Line 6 オリジナル。カセット・プレーヤーにテープを食べさせてしまったことがあれば、何のことかおわかりでしょう。スローなスピードのセッティングで100%ウェットのミックスでお試しあれ。
  • Modulation > Warble-Matic (Legacy), Line 6 オリジナル。このエフェクトはSweeperモデルを彷彿とさせますが、繊細に使用すると、心地よいマイルドなフェイズ・サウンドを生成できます。または、Depthを最大にすると、古い50年代のSF映画に登場するような着陸するエイリアンの宇宙船のサウンドをシミュレートできます。
  • Modulation > Random S&H (Legacy), Line 6 オリジナル。これは、かつてのOberheim® Voltage Controlled Filterに似た効果が得られます。特定の周波数をランダムに強調することにより、トーンに変化をもたらします。Speedノブを押してテンポにロックさせ、そのテンポで単一のコードを演奏してみてください。
  • Modulation > Sweeper (Legacy), Line 6 オリジナル。ステレオ・フィールドに分離された2台のワウ・ペダルが反対のポジションで動作していると想像してみてもらうと、ここで聞こえる音に近いです。 QおよびFreqパラメーターを使用してスイープの特性を設定し、Depthを調整して繊細なものから全開にしたときの強烈な効果まで対応できます。 B級映画の特定のジャンルで聴くことのできるギタートラックと似ているのは、全くの偶然です。
  • Delay > Phaze Eko (Legacy),Line 6 オリジナル。EP-1 テープ・ディレイ・エミュレーションの基本的なトーンからスタートしましたが、ディレイのリピートにUni-Vibeのようなものを追加しました。その結果、美しくもゴツゴツしたテクスチャーのディレイ・トーンを調整することで独自の新しいクリエイティブな可能性をもたらすエコーユニットが生まれました。
  • Delay > Bubble Echo (Legacy),Line 6 オリジナル。Bubble Echoでは、リピートに「サンプルアンドホールド」フィルターが含まれています。フィルター・スイープ(Sweep Echoのような)を捉え、それを小さく切り刻み、そして半ランダムに再配置します。そのため、ワウ・ペダルの不規則な断片がランダムにまき散らされたように聴こえます。
  • Pitch/Synth > Synth Lead (Legacy),Line 6 オリジナル。Moog、ARP、Sequential Circuitsの人気のあるアナログ・モノフォニック・シンセのリードサウンドに基づいたスタイルです。
  • Pitch/Synth > String Theory (Legacy),Line 6 オリジナル。これは、ARP Solina String EnsembleやElka® Synthexで聴けるようなクラシックなシンセ・ストリングサウンドをエミュレートします。ハードにするほど、音はブライトになります。どういうわけか、"Synth String"と呼ばれる2つの別々のエフェクトが存在しており、1つはPOD Farm 2.5からのもので、もう1つは1.50でHelix/HXにすでに追加されているFM4からのものです。混乱を避けるために、POD Farmバージョンの名前を"String Theory"に変更しました。
  • Pitch/Synth > Synth FX (Legacy),Line 6 オリジナル。このサウンドは、実は音楽用としてはデザインされておらず、「特殊効果」向けのサウンドです。映画のサウンドトラックでは、こうした種類の音をよく聴くことができます。
  • Pitch/Synth > Buzz WaveLine 6 オリジナル。これは、速いビブラートによるのこぎり波と矩形波のクールなコンビネーションです。 8つの異なるWaveパラメーターは、異なるビブラート・スピードと異なるピッチを提供します。
  • Pitch/Synth > Rez Synth(Legacy), Line 6 オリジナル。これらはすべて、レゾナンスを高く設定したスイープ・ローパスフィルター・エフェクトです。レゾナンスはローパスフィルターの周波数のピークになります。
  • Pitch/Synth > Saturn 5 Ring Mod(Legacy), Line 6 オリジナル。リングモジュレーターは2つの信号(1つはギターから供給され、もう1つはエフェクトから供給)を受け取り、近い周波数を加算および減算します。 Electro-Harmonix® はFrequency Analyzerと呼ばれるリングモジュレーター・ペダルを製造しており、とてもポピュラーなギター・エフェクトです。唯一の制限要因は、エフェクトによって提供される信号のピッチが一定であることです。つまり、音楽的であるためには、そのピッチのキーでのみで演奏する必要があるのです。
  • Pitch/Synth > Double Bass(Legacy), Line 6 オリジナル。このエフェクトには、ギターのピッチをトラックする2つのオシレーターがあります。1つは1オクターブ下にチューニングされた矩形波、もう1つは2オクターブ下にチューニングされたのこぎり波です。
  • Pitch/Synth > Seismik Synth(Legacy), Line 6 オリジナル。このエフェクトには、ギターのピッチをトラックするオシレーターがあります。さまざまな「フレーバー」が得られる8つの異なる波形から選択できます。これらはすべて、元のピッチから1オクターブまたは2オクターブ下です。
  • Pitch/Synth > Analog Synth(Legacy), Line 6 オリジナル。ファンキーなシンセギター(またはベース)ラインに最適です。こうしたサウンドは、MoogとARPによって人気を博しました。
  • Pitch/Synth > Synth Harmony(Legacy), Line 6 オリジナル。70年代のプログレッシブ・バンドの派手なシンセリードが好きなら、このエフェクトも気に入るはずです。ここでは2つのシンセウェーブが機能しています。最初の2つのパラメーターでは、演奏された元のノートのピッチ間隔を選択できます。 Waveパラメーターは、他のシンセ・モデルとは動作が異なります。ここでは、矩形波のゲインを一定に保ちながら、のこぎり波のゲインを制御します。

*NOTE: ここで使用されている全ての製品名は各所有者の商標であり、Yamaha Guitar GroupおよびLine 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。


新しい機能 in 3.15

Apple Silicon 対応
Helix Native
The Helix Native VST/AU/AAX プラグインは、Rosettaを使用せずに、M1チップを搭載した新しいAppleのコンピューターにネイティブ対応しました。 NOTE: HX Edit ソフトウェアは、当初よりM1 Macで動作しています。

Inputブロック > Per-Preset Guitar Pad
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Stomp, HX Stomp XL
Input > MultiおよびInput > GuitarブロックにGuitar Padパラメーターが追加され、アナログ・ギター・パッドをプリセット単位で設定することができるようになりました ("Off"または"On")。 または、"Global" に設定したままで、これまで通りGlobal Settingsメニューからギター・パッドのオン/オフを設定することも可能です。
NOTE: HX StompおよびHX Stomp XLでは、"Global" は Global Settings > Ins/Outs > Input Level設定となります。Padがオンの時は、Input Level が"Line"に設定されているのと、オフの時は、Input Levelが"Inst[rument]"に設定されているのと、それぞれ同じ状態です。

グローバルMIDIコントロール:ノブ1-6、<PAGE/PAGE>、およびプリセット保存
Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, HX Effects, HX Stomp, HX Stomp XL
入力されるMIDI CCメッセージに手動でパラメーターを割り当てる代わりに、ホーム画面の任意のブロックのノブ1〜6(HX Effects、HX Stomp、またはHX Stomp XLの場合はノブ1〜3)は、新しいグローバルMIDI CCに応答します。これにより、プログラマブルMIDIキーボードまたはテーブルトップコントローラーを使って、手を下に伸ばすことなくブロックを簡単に編集することができます(ペダル・エディット・モードを使用するのが面倒な人向け)。さらに、Helix / HXにCC74メッセージを送信すると、プリセットへの変更が保存されます。重要! 実は確保していたグローバルCCが不足してしまい、残念ながら、この機能のためにユーザーがアサイン可能だった5つのCCをいただくことになりました。 CC77-CC81にアサインされていたパラメーターはすべて再マッピングする必要があります。申し訳ありません!

Global Midi Control

その他の変更と改善 in 3.15

  • HX Stomp XL のみ: Global Settings > Footswitches > Snapshot モードに3つ目の値—Toggleが追加され、HX EffectsやPOD Go同様に機能します。これにより、プリセット・モードがプリセットあるいはスナップショット・モードのどちらであるかが記憶され、MODEスイッチを介してストンプ・モードとスナップショット・モードを切り替えることができます。
  • 全てのDelay > Legacy モデルの最大ディレイ・タイムが2秒から2.5秒に増えました。
  • その他、Delay > Legacy モデルに対する多数の小さな改善を追加
  • Delay > Multitap 6 は3.15未満と比較して、DSP使用量が半分以下に最適化されました。
  • MIDI CC69 はスナップショットの変更でも発信できるようになりました。
  • Command Center > HXのスナップショット・コマンド・パラメータは、スナップショット自身によって制御できるようになりました。たとえば、スナップショット1を使用していて、FS2でHXスナップショット・コマンドを作成するとします。そのスイッチを押すとスナップショット3が呼び出されるように設定します。次にスナップショット3に切り替え、同じスイッチでスナップショット6を呼び出すように設定します。スナップショット6を呼び出し、スイッチでスナップショット2を呼び出すように設定します。最後に、スナップショット2を呼び出してスイッチを設定します。スナップショット1を呼び出すには、スナップショット1に戻り、スイッチを押すところから始めます。連続して押すたびに、割り当てられたスナップショットが呼び出され、スイッチを押すたびにスナップショット1-> 3-> 6-> 2-> 1-> 3-> 6-> 2というように循環します。NOTE: これは、Snapshot EditのグローバルがRecallに設定されていることを前提としています。 Discardに設定されている場合、変更を保持するには、各設定の後にプリセットを保存する必要があります。
  • Bypass Assign > EXP Pedal 1/2 は、新しいBehaviorパラメーターを搭載し、バイパスのコントロールが可能になりました。デフォルトの設定は"Toggle" で、ペダルがスレッショルド値を超えると、ブロックのバイパス状態が現在の状態から切り替わります(つまり、現在バイパスされている場合はアクティブになり、その逆も同様です)。"Toe Down"と"Heel Down"は、ブロックの最初の状態に関わらず、常に指定したポジションでバイパスになります。つまり、"Heel Down"を選択すると、Positionのスレッショルド値を超えるとブロックが常にアクティブになり、Positionのスレッショルド値を下回るとバイパスされます。
  • 実は確保していたグローバルCCが不足してしまい、残念ながら、ノブ1-6および でのMIDIコントロールのためにユーザーがアサイン可能だった5つのCCをいただくことになりました。 CC77-CC81にアサインされていたパラメーターはすべて再マッピングする必要があります。
  • エンコーダのバリスティックが改善されました。数百の値を持つパラメーターの場合でも、数回回しただけで最小から最大に移動できるようになりました。


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