背景

Apple社は、自社のコンピュータ上へ、Intel社製CPUの代わりにM1チップとして知られるApple シリコン・プロセッサーの搭載を開始しました。IntelおよびApple シリコンどちらのシステムもmacOS 11.0 Big Sur上で動作します。

現状では、Line 6製品はApple Siliconプロセッサーを使用したコンピュータを完全にサポートしておらず、M1システムにインストールされた製品に対してのテクニカル・サポートを提供することはできません。

Line 6では、多くのソフトウェア（アプリケーション、ドライバーおよびプラグイン）をApple シリコン・システムに完全対応させるためのアップデートに取り組んでおり、開発チームはこの対応に向けて努力を続けていきます。さまざまな要因により、完了までの期間をお伝えすることはできませんが、確認が取れ次第、情報を公開してまいります。

Line 6では、皆様の使用されている音楽システムのハードウェアとソフトウェアのM1システムとの互換情報を各社のウェブサイトで確認いただくことを推奨します。

M1システム上での動作対応策

ご注意：ここで示されている対応策は、公式な解決策ではありません。公式なサポートが提供されるまでは、この対応策で起こり得る問題は解決できない場合があります。

Apple社は、Big Sur macOS 11より、アプリケーションをエミュレーション・モードで走らせるためのRosetta 2を導入しました。Rosettaは、プラグイン以外のLine 6ソフトウェアでは自動的に起動します。RosettaをLine 6のプラグインで使用するには、DAWをアプリケーション・フォルダーに配置し、コマンド⌘+Iで「Rosettaを使用して開く」にチェックを入れます。その後プラグインの再スキャンが必要な場合があります。

動作検証状況

M1システム上のmacOS 11.0 Big Surで動作検証されたアプリケーションとプラグイン：

• Helix Native: Rosettaで実行されるDAW上で問題なく動作
• Echo Farm 3.0: Rosettaで実行されるDAW上で問題なく動作
• Amp Farm 4.0: Rosettaで実行されるDAW上で問題なく動作
• POD Farm 2 (プラグイン): Rosettaで実行されるDAW上で問題なく動作しますが、プラグインのインスタンスを追加した際に数秒かかります。
• POD Farm 2 (スタンドアロン): 問題なく動作
• Ampeg SVT Suite: Rosettaで実行されるDAW上で問題なく動作
• HX Edit: 問題なく動作
• POD Go Edit: 問題なく動作
• Powercab Edit: 問題なく動作
• Spider V Remote: 問題なく動作
• Workbench HD: 問題なく動作
• Line 6 Updater: 問題なく動作
• Line 6 License Manager: インストールは問題なく行えますが、デバイスがLine 6 License Managerに表示されません。現在これは未解決のバグとなっています。
• POD HD500 Edit: 起動しますが、デバイスに接続できません。
• POD HD500X Edit: 起動しますが、デバイスに接続できません。
• POD Pro X Edit: 起動しますが、デバイスに接続できません。
• Spider Valve Mk II Edit: 問題なく動作
• Spider IV Remote: 問題なく動作
• Line 6 FBV Control: 問題なく動作

検証中のソフトウェア:

• Hardware Audio Drivers

シリコン・システムをサポートするためのアップデートがされないソフトウェア:

• StageScape Audio Driver
• POD X3 シリーズ製品の Audio Drivers, Editors, Updaters, Control Panel appおよび License Manager
• POD XT シリーズ製品の Audio Drivers, Editors, Updaters, Control Panel appおよび License Manager
• TonePort UX8 Audio Drivers, Updaters, Control Panel app および License Manager
• TonePort/POD Studio KB37 Audio Drivers, Updaters, Control Panel app および License Manager