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Helix/HX 2.90 アップデート・リリースノート

2020.04.22

Helix/HX 2.90は、新しいアンプ/キャビネット/エフェクト・モデル、追加機能、バグ修正を含んでおり、すべてのHelix/HX製品オーナーに強く推奨されます。
*これまでのバージョンとはアップデートの方法が異なりますので、以下のインストラクションをよく読んでから実行してください。

2.90にアップデートする

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, HX Effects, HX Stomp

STEP 1 — HX Editを2.90にアップデートする(HELIX/HX ファームウェアをアップデートする前に必ず実行する必要があります!)
1. line6.jpからLine 6アカウントにログインし、「ダウンロード」メニューからHX Edit 2.90をダウンロードしてインストールします。

STEP 2 — Helix/HXファームウェアを2.90にアップデートする

  • 1. Helix Rack/Controlを一緒にお使いの場合は、Helix Controlの電源をオフにします。また、全てのLine 6ソフトウェアおよびDAW、iTunes、Spotify、ビデオ・ゲームなど、オーディオを使用する全てのソフトウェアやプログラムを閉じます。
  • Helix/HX製品をMac またはWindows PC にUSB経由で接続し (USBハブやタワーPCの前面のUSBポートは使用しないでください) 電源を入れます。
  • 上記STEP 1でインストールした新しいバージョンのHX Edit 2.90を起動します。まだサインインしていない場合は、右下の"Check for Updates"をクリックしてサインインします。サインインが完了していれば、有効なアップデートがある旨が表示されます。
  • ”Update Now”を選択します。最初にバックアップをするかどうかを尋ねるウィンドウが開くので、当然のごとく"OK"をクリックします。必要に応じてバックアップのファイル名や保存先を変更したら、"Create Backup"を選択します。
  • 指示に従ってアップデートを続けます。HX Editは、バックアップ、デバイスのアップデート、再起動までを一気に行います。アップデートが終了すると"Update Complete"と表示され、Helix/HXデバイスはプリセットの再構築を始めるので、終了するのを待ち、それから"Back to HX Edit"をクリックします。
  • Helix ControlをHelix Rackに接続している場合は、Helix Controlの電源をオンにします。Helix Rackに、"Helix Control must be updated to work properly"と表示されるので、Helix Controlを正しく動作させるためにノブ6 (OK)を押します。

新しいアンプ・モデル in 2.90

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Stomp

  • Revv Gen Purple, Revv® Generator 120のパープル(ゲイン1)チャンネルがベース

新しいキャビネット・モデル in 2.90

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Stomp

  • 1x12 Fullerton, 1958 Fender® 5C3 Tweed Deluxeがベース
  • 1x12 Grammatico, 2016 Grammatico LaGrangeがベース

新しいエフェクト・モデル in 2.90

Helix Floor, Helix Rack, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp

  • Distortion > Alpaca Rouge (Mono, Stereo), Way Huge Red Llama (モディファイ)からインスパイア
  • Distortion > Legendary Drive (Mono, Stereo), Carvin VLD1 Legacy Drive (ハイゲイン・チャンネル)がベース
  • Distortion > Xenomorph Fuzz (Mono, Stereo), Subdecay Harmonic Antagonizerからインスパイア
  • Dynamics > Rochester Comp (Mono, Stereo), Billy Sheehanとの共同製作によるLine 6オリジナル
  • Modulation > Pebble Phaser (Mono, Stereo), Electro-Harmonix Small Stone phaserがベース
  • Split > Dynamics, Line 6 オリジナル この新しいSplitブロックにより、プレイした強さに応じてシグナルをパスBにダイナミックにルーティングすることが可能です。例えば、ボリュームを抑えたクリーン・コードはパスAのGrammaticoから、そしてボリュームを上げて力強く弾くエネルギッシュなリードはパスBにあるRevv Gen Purpleから鳴らす、といったことができます。
    • ノブ1 (Threshold) — 設定したスレッショルドより低いシグナルはパスAに、高いシグナルはパスBにルーティングされます。
    • ノブ2 (Attack) — スレッショルドに達した際にシグナルがパスBにルーティングされる速さを決定します。
    • ノブ3 (Decay) — スレッショルドを下回った際にシグナルがパスAに戻る速さを決定します。
    • ノブ4 (Reverse) — ダイナミック・パス・ルーティングを入れ替えます。"On"に設定すると、スレッショルドより低いシグナルはパスBに、高いシグナルはパスAにルーティングされます。

ご注意: ここで使用されている全ての製品名は各所有者の商標であり、Yamaha Guitar GroupおよびLine 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

新しい機能 in 2.90

■アウトプット・メーター
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT

以下の各ブロックは、選択した際、インスペクター内にアウトプット・メーターを表示します:

  • Output
  • Send/Return > Send
  • Send/Return > FX Loop

重要!:メーターは (Helixに限らず、どんな製品においてもですが) 、各プリセット間で統一されたレベルを確保する目的には適しているとは言えません。使用しているモデル、プリセットの周波数帯域やダイナミック・レスポンス、ギターやベース、ピックアップ、再生システム、使用環境、再生システムとの位置関係、そしてさらには他のバンドメンバーの音もプリセットの聴感上のラウドネスに根本的な影響を及ぼします。メーターが、あるプリセットが別のプリセットより音が大きいことを示しているにも関わらず、実際には逆に聴こえるのはよくあることです。プリセットのレベル調整をするときは、常に自分の耳を信じて、可能であれば、ステージで使用するボリュームで、他のバンドメンバーがプレイしている間に行うようにしましょう。

■ゲイン・リダクション・メーター
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT

以下の各ブロックは、選択した際、インスペクター内にゲイン・リダクション・メーターを表示します:

  • Dynamics > Compressor (3-Band Compは3つのメーターを表示します)
  • Dynamics > Gate

■シグナル・プリセット・インジケーター
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Stomp

以下の各ブロックは、シグナルが存在する場合には薄い緑色、ブロックがクリップしている場合には赤色の表示をバックグラウンドに表示します:

  • Input
  • Output
  • Send/Return > Send (クリップ表示のみ)
  • Send/Return > Return (クリップ表示のみ)
  • Send/Return > FX Loop (クリップ表示のみ)

■IR参照機能の強化
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, Helix Native, HX Effects, HX Stomp

インパルス・レスポンス・ブロックは、各IRファイルをインデックス・ナンバーではなく、波形で参照するようになりました。これにより、プリセットを共有する相手が同じIRファイルを持っている場合、IRを一致させるためにマニュアルで順番を入れ替えたりすることなく、正しい場所に表示されます。

重要!:この新しいIR参照機能を機能させるには、すべてのプリセットを再構築する必要があります。2.90にアップデートすると、通常プリセットは自動的に再構築されますが、もしされない場合は、以下の方法でマニュアルで再構築することができます。

  • Helix Floor、Helix LT: FS10とFS11(下段)を押しながら電源を入れます。"Will rebuild all Presets..." が表示されて終了するのを待ちます。
  • Helix Rack: スクリーンの下のノブ1とノブ3を押しながら電源を入れます。"Will rebuild all Presets..." が表示されて終了するのを待ちます。
  • HX Stomp: アッパーノブとロワーノブを押しながら電源を入れます。"Will rebuild all Presets..." が表示されて終了するのを待ちます。
  • Helix Native: 最初にプラグインを開くと"Your presets are being parsed to associate IR blocks intelligently with the IRs they reference"をいうダイアログが表示されるので、”OK”をクリックします。

■コマンド・センター > HX Preset
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Effects

新しいCommand Center のコマンド・タイプでは、あらゆるプリセット(またはプリセットのアップ/ダウン)をどのストンプ・モード・スイッチにもアサインできるようになりました。HX SnapshotやHX Looperとともに、ストンプ・フットスイッチ・モードをお好きなようにカスタマイズすることができます。

  • Command Centerから任意のストンプ・スイッチを選択し、ノブ1(Command)を回して"HX Preset"を選択します。
  • ノブ2(Preset)を回して、“Next”(次のプリセット)か”Prev”(前のプリセット)、もしくは現在のセットリスト内の任意のプリセットを選択します。

重要!:ストンプ・モードではフットスイッチに複数の機能をアサインできますが、予期せぬ挙動を避けるため、HX Presetコマンドは何もアサインされていないフットスイッチにアサインすることを強く推奨します。

■コマンド・センター > HX Snapshot
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Effects

新しいCommand Center のコマンド・タイプでは、あらゆるスナップショット(またはスナップショットのアップ/ダウン)をどのストンプ・モード・スイッチにもアサインできるようになりました。HX SnapshotやHX Looperとともに、ストンプ・フットスイッチ・モードをお好きなようにカスタマイズすることができます。

  • Command Centerから任意のストンプ・スイッチを選択し、ノブ1(Command)を回して"HX Snapshot."を選択します。
  • ノブ2を回してストンプ・スイッチの挙動を設定します。
    • Press/Release -スイッチを押した場合はノブ3(Press)で設定した機能、離した場合はノブ4(Release)で設定した機能となります。
    • Press/Hold -スイッチを短く押した場合はノブ3(Press)で設定した機能、長押しした場合はノブ4(Hold)で設定した機能となります。

重要!:ストンプ・モードではフットスイッチに複数の機能をアサインできますが、予期せぬ挙動を避けるため、HX Snapshotコマンドは何もアサインされていないフットスイッチにアサインすることを強く推奨します。

■コマンド・センター > HX Looper
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Effects

新しいCommand Center のコマンド・タイプでは、あらゆるルーパー機能をどのストンプ・モード・スイッチまたはインスタント・コマンドにもアサインできるようになりました。HX PresetやHX Snapshotとともに、ストンプ・フットスイッチ・モードをお好きなようにカスタマイズすることができます。HX Looperコマンドが正しく機能するには、6 Switch Looperまたは1 Switch Looperブロックがプリセット内に存在している必要があります。

  • Command Centerから任意のストンプ・スイッチを選択し、ノブ1(Command)を回して"HX Looper."を選択します
  • ノブ2を回してストンプ・スイッチの挙動を設定します。
    • Press/Release -スイッチを押した場合はノブ3(Press)で設定した機能、離した場合はノブ4(Release)で設定した機能となります。
    • Press/Hold -スイッチを短く押した場合はノブ3(Press)で設定した機能、長押しした場合はノブ4(Hold)で設定した機能となります。

重要!:ストンプ・モードではフットスイッチに複数の機能をアサインできますが、予期せぬ挙動を避けるため、HX Looperコマンドは何もアサインされていないフットスイッチにアサインすることを強く推奨します。

■ショートカット > モデル・サブカテゴリー
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Effects, HX Stomp

モデル・リストを開くことなく、モデルのサブカテゴリーに飛ぶことができるようになりました。特定のモデルの選択をこれまでよりも素早く行うことができます。

  • Helix/Helix Rack/Helix LT — ホーム画面から、< PAGE を長押ししながらPAGE > を押すと次のサブカテゴリーにジャンプします。PAGE > を押しながら < PAGE を押すと前のカテゴリーにジャンプします。そしてジョイスティックを回すと左サブカテゴリー内のモデルが選択できます。
  • HX Effects — ストンプ画面から、ビッグノブを押しながら回すとサブカテゴリーにスキップし、そして普通に回すとサブカテゴリー内のモデルを選択できます。
  • HX Stomp — エディット画面から、ロワーノブを押しながら回すとサブカテゴリーにスキップし、そして普通に回すとサブカテゴリー内のモデルを選択できます。

例えば、HX Stompで空のブロックを選択している状態でロワーノブを押しながら回すと、各サブカテゴリーの最初のモデルにジャンプします。
Distortion > Mono, Distortion > Stereo, Distortion > Legacy, Dynamics > Mono, Dynamics > Stereo, Dynamics > Legacy, EQ > Mono, EQ > Stereo, Modulation > Mono, Modulation > Stereo…と続きます。

■HX Editからのファームウェア・アップデート
Helix Floor, Helix Rack/Control, Helix LT, HX Effects, HX Stomp

ソーシャル・メディア上で、次のファームウェアがいつ公開されるかの情報を血眼なって探したり尋ねたりする必要はもうありません。ただギターを弾いていればよいのです。アップデートが入手できるようになれば、HX Editが教えてくれるので、あとはただ"Next."をクリックするだけです。

その他の変更・改善点in 2.90

  • 起動時間が従来の約半分になりました。(Helix Floor/Rack/LT, HX Effects)
  • チューナー・モードの際、3つのスイッチのLEDが追加のチューナーのインジケーターとして機能します。(HX Stomp [この機能はHX Effectsにはすでに搭載されています])
  • 編集されたプリセットに小さな"E"のアイコンを表示します。(HX Effects, HX Stomp [この機能はHelix Floor/Rack/LTにはすでに搭載されています])
  • ブロックのシグナルフローを跨いだコピー/ペーストが素早くできるようになりました。Option(Mac)またはControl(Windows)キーを押しながらブロックをドラッグします。(Helix Native, HX Edit)
  • IRはインパルス・リストから直接シグナルフロー・ビューにドラッグできるようになりました。 (Helix Native, HX Edit)
  • インパルス・リスト上でIRをダブルクリックすると、選択中のIRブロックに自動的に配置されます。 (Helix Native, HX Edit)
  • 値が少ないパラメータはスライダーではなく、セレクトボックスになりました。(Helix Native, HX Edit)
  • "Check for Updates" ボックスがプレファレンス・ウィンドウに追加されました。 (Helix Native, HX Edit)

  


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