二村 学

HX Stomp — ベーシストにとってこれからのスタンダード

もともとギタリストだったので、かつてはAM4を使用していました。Line 6についてはその当時からアンプ・モデリングの再現度の高さや使いやすさが素晴らしかったのを覚えています。

2020年にHX Stompを導入しましたが、その経緯としては、まずは足元のエフェクター数を極力減らすためという意図がありました。必要なエフェクトは必要なタイミングで呼び出し、それ以外では使わない。マルチエフェクト/プロセッサーにおいては当たり前の事ですが、コンパクトエフェクターだとオフにしていても音色になんらかの影響を与えてしまいます。良い変化もありますが、接点が増える事で音痩せが発生するのは、ベーシストにとってシビアな問題です。それを回避できる点、そして一つでたくさんの音色を賄えるという点でHX Stompは頼れる存在で、エフェクトの再現性、「使える」度合いの高さが実際の導入の決め手となりました。

エフェクトに関して、これまで実機で使っていたもののモデリングが入っていればHX Stompに任せています。再現度がかなり高いのでセッティングも実機に寄せていくイメージです。アンプ・モデリングを使う場合、ゲインは下げ目でマスターや他のセクションで音量を上げると実際のアンプのゲイン感に近くなると感じています。ライブではアンプ・モデリングを使い、それが通った音をライン(PA)へ、アンプ前段の信号はセンドで実際のアンプに送るという使い方をしているのですが、これによりラインとアンプの音色の差異が減り、混ぜやすくなったとPAチームからも好評でした。

自分は基本、アンプで音色を作るタイプなので、必要のないものをHX Stomp内でスルーさせられるのはかなり大きな利点です。すでにたくさんの方が上述したように使っていますが、実際にやってみて、ベーシストにとってのこれからのスタンダードになり得ると感じました。様々なエフェクトが使えてアンプ・モデリングも豊富、センドを利用することでルーティングも自在に操ることができ、もちろんIRもロード可能。これ一台で現代のシステムが完結できます!

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使用機材

 

HX Stomp

超コンパクトなプロフェッショナル・ギター・プロセッサー

製品情報