Variax
James Tyler VariaxとWorkbenchソフトウェアでカスタム・ナッシュビル・チューニングのギターを作成
by Sean Halley
Variax Workbenchソフトウェア – カスタム楽器を作成する究極のツール
Variax Workbenchはライブラリアン・ソフトウェアで、現在はJames Tyler Variaxに無償で付属しています。マニュアルそのものがソフトウェアに埋め込まれており、ソフトウェアにはオフライン・モードも無いため (つまりVariaxを実際にコンピューターへ接続しないと動作させられないので)、これがどんなもので、何ができるかを想像するのは難しいでしょう。
また新しいJTVギターでは本体にバーチャル・カポ機能が搭載されているため、なぜ必要なのかと疑問に思う人もいるようです。
このWorkbenchでは、ボディやピックアップ、ピックアップの方向や場所、ポットの値など、Variaxギター・モデルのほぼ全ての要素をカスタマイズできます。しかも、画面上でカスタム・チューニングをグラフィカルに入力することも可能です。全てを思い通りに設定したら、それをギター内に (そしてバックアップとしてハード・ディスクにも) 保存できます。
Workbenchを使うとずっと簡単に実行できることの例として、先日ナッシュビル・チューニングを使って行った2種類のギター・パートについて紹介紹介しましょう。ナッシュビル・チューニングでは、12弦ギター用の弦セットのうちハイ・ストリングスのみを使います。そのため、低域側の弦4本は通常よりオクターブより高く、高域側は通常通りとなります。その結果として生み出されるキラキラとしたトーンは、恐らく気がつかないうちに耳にしていると思います。大抵はギターをダブルにするときに使われ、録音済みのギターの反対側にパンされます。素晴らしいサウンドになるので、機会があったら是非試してみてください。
このギターを作成するため、私はJTVを製品に付属するコンパクトなUSBインターフェースにつなぎ、そこからラップトップへと接続しました。ソフトウェアが起動してエディターを立ち上げると、こんな感じになります:
表示されているのは、これから使うDanoスタイルのボディです。ナッシュビル・チューニングのギターを作るには、オルタネート・チューニングを有効にして、低域側の弦4本の24フレットをクリックすれば(赤いドットが表示されます)、通常のオクターブ上にチューニングされます:
アンプが少しブライトになっていたこともあり、得られたサウンドは(チューニングは正しいものの)少しイライラする感じの音でした。でも問題ありません!マウスを3回クリックするだけで、少しメロウなサウンドになるようリップスティック・ピックアップを半時計回りに回転させられ、また同じ理由でリア・ピックアップも少しフロント側に移動できました:
こうしてたった2分で、ナッシュビル・チューニングされたスウィートなサウンドのDanoギターを作りことができ、音程も正確です。レスポールのボディにテレキャスターのピックアップを使うことも、335にFiltertronを使うことだって可能です。制限はほんのわずかであり、演奏するのはとても楽しいものになります。でもシタールの改造は、また今度にしておきましょう!
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