Line 6 Japan

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ARTIST

若井望

ジャパニーズ・メタルからアニメ・声優まで幅広いシーンの第一線で活躍するギタリスト若井望さん。かつては巨大なラック・システムと真空管アンプの前でプレイしていた若井さんですが、現在はLine 6の最新ギター・プロセッサーHelixさえあれば自分の音を鳴らせると語ります。同機を導入したのは2016年春に開催された浜田麻里さんのツアー『Mari Hamada Tour 2016 “Mission”』からだそうで、当時の状況を次のように振り返ります。

「2016年に入ってから浜田さんのツアーへ参加することになったんですが、ギターが3人になるという都合もあり、スペースの問題で全員のキャビネットを置けないかもしれなかったんです。そこで『ライン出しって可能なんですか?』と聞かれ、そう言えば考えたこともなかったなと。たしかにアンプを鳴らしてマイキングする場合は会場やスタッフさんによって差が出たりしますよね。そこの面白みもあるんでしょうけど、毎回同じクオリティを求めるのならライン出しのほうがいい。マイクの被りもないからよりクリアな音を出せますしね。で、どうしようかと悩んでいる時にたまたまISAOさんがHelixを使っているのを見たんです。それがきっかけでご紹介いただき試してみることにしました」。

「その時は本当に時間がなく、明日明後日には現場に持っていかなければならなくて。でもいざ使ってみたらインターフェイスが非常にわかりやすかったですね。1、2時間で音を作ることができてしまいました。その場で触ってわかるということのすごさ。これってすごく重要なんですよ。直感的に思いついたことを試すことができる。やってみようぜっていうその場のノリが形になる。しかもそれが視覚的にもわかりやすいというのはとても利点がありました。あとは頑丈だし、フロアボードとしてあまり動かない。そういった機材に対する不安が減るというのは、プレイに集中できるという意味でもすごく大きいんです。そしてやはり音! 実は当時ほかにもいろいろな機材を試してみたのですが、Helixが圧倒的に良い音でした。見た目もカッコ良い。もうギタリストなら全員使えばいいと思ってるぐらい、全ギタリストにオススメしたいです」。
“どんな場面でも、基本的にはギターとHelix 1台があれば対応できてしまいました”
導入後、一時はなんと3アーティストのツアーを掛け持ちしていたとのことですが、Helixの機能や取り回しの良さに助けられたと語ります。「浜田麻里さん、ルーク篁さんのソロ、声優の榊原ゆいさんと、3つのツアーを掛け持ちしていました。ツアーの合間にリハとツアーがあるという(笑)。ただどんな場面でも、基本的にはギターとHelix 1台があれば対応できてしまいました。機材がそれだけで済むということは、極論ホテルでもステージと同じ環境で練習できるということですから助かりましたね。特に声優さんの現場は比較的、中音全体のボリュームが小さいんですよ。基本的にラインで出して、モニターは最小限。アンプを使おうと思ったら音量を稼がなければ良い音を作れませんが、今回は簡単に調整できました。その結果、『今までで一番歌いやすい』と言ってもらえましたね」。

ツアーをこなす過程で、同機の使い方がどんどん幅広くなっていったようです。「すごく簡単にIR(インパルス・レスポンス:機材、音響環境、再生システムそれぞれが持つ音の特性を記録したオーディオファイルのこと)をロードできるところも気に入っています。最近は海外から購入したものを100種類ほど加えています。それに例えばグローバル(マスター)EQも調整できるので、ギターを変えた時の個体差も気になりません。もちろんあえてその差を生かす場合もありますが。また、俺は複数のプリセットを使用しているのですが、スナップショット機能を使えばひとつのプリセット内で8種類のトーンバリエーションをリコールできます。そうすればタイムラグなく、シームレスなトーンの切り替えができるということで、弱点はほとんどないですね」。
“プリプロ、レコーディング、ライブを同じ音でやり通せる。それって理想じゃないですか?”
「改めて、以前までのモデリング機器と同じように考えている人がいたら、それはまったく違うと言いたいです。単なるシミュレーターではなくハイエンドのプロセッサーとしてマルチに進化している訳ですから。アップデートが頻繁にあるというところからもLine 6さんの気合いを感じますし(笑)。実機と似てる似てないではなく、もうLine 6の新しいものだという解釈で向き合うと使い方が無限に広がるはずです。ミュージシャンの数だけ使い方がある。アンプに似せようと追いかけるのではなく、Helixなりの良い音を探していく。抵抗がある人も使ってみれば変わると思います。俺も『そもそもライン出しなんてありえないよね』と思っていたクチですけど、考えが完全に変わりましたから」。

今後はライブにとどまらず、レコーディングなどあらゆる活動において使用するつもりだと語ります。「これからはよりうまく使っていけるかなと思っています。Helixも進化していくでしょうし、まだまだ引き出せる可能性もあると思うので、もっともっと研究していくことが楽しみですね。実際、需要も増えていくはずです。必ずしも自分の出したいように音を出せる環境ばかりではないですし、時代のニーズに応えていると思います。自分のバンド活動にしても、例えばプリプロ、レコーディング、ライブを同じ音でやり通せるわけですよ。それって理想じゃないですか? ベストだと思って作った音をそのまま届けられるわけですから。そういうことができるというのはギタリストの強力な武器になると思います。今後も使い続けていきたいと思います」。



文=秋摩竜太郎

使用機材

helix
Helix
新世代のギタープロセッサー
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