文/動画:安保亮 写真:野田雅之
ネックやボディは女の子でもOK
まず、1本のギターとしてですが、全く普通のストラト・タイプの印象です。生音が大きく鳴るような感じではないですが、ネックも私にちょうど良い弾きやすい形です。女の子でも持ちやすいと思います。ロング・スケールだと思いますけど違和感無く弾けます。
重量も、バッテリーが入っていますが、決して重くないと思います。
レスポール・タイプなどと比べれば、コレと同じぐらいの重量のギターはいっぱいあります。ボディも厚くないですから、女の子でも「持たされてる感」は無いと思います。ライヴでも大丈夫です。
カラーも3色ありますけど、女の子にはこの白がお勧め!
どんな曲のライブでもコレ1本でやれます
Variaxの機能をオンにすると、普通のシールドからアンプに繋ぐだけで色んなギターの音が出るんで、最初は本当にビックリしました。このギターなのにレスポールの音が!って。「あれ?」って思いますよね。
私はツアーなどの仕事ではレスポール、ストラト…スペアなど数本のギターを使うんです。でもギターの持ち替えって結構神経を使いますし、トラブルの元にもなります。でもコレなら繋いだままです。ライヴでは「ここはギターを持ち替えるのでMC を挟んで下さい…」といったことがありますが、コレならその心配が無いです。曲によってはチューニングを変えたりカポタストを付けなくちゃということもありますけど、それもVariax Standardなら大丈夫。弦さえ切れなければ、どんな曲のライヴでもコレ1本でやれるわけです。
それに万が一、バッテリー切れなどのトラブルがあっても、マグネティック・ピックアップを使って普通のエレキギターにもなるので、そのままプレイできて、音が出なくなることは無いんです。ソレってギタリストにとって一番大事なことで、ギタリストはトラブルも自己責任ですから。音が出なかったら「機材が悪いんです」じゃなくて「私が悪いんです」となっちゃいます。Variax Standardならそんな可能性はまずないです。
ビギナーはギターを1本かせいぜい2本しか持てないですが、Variax Standardならギター数十本分が一気に手に入ります。
あと、私はレスポールをよく使うんですけど、レスポールにアームが欲しい時もあるじゃないですか。これだとすぐ出来るんですよ!凄いなと思います。
操作もカンタン
Variax特有の機能は2つのツマミだけで使いこなせます。上のツマミでギターのタイプを選んだら、セレクター・スイッチで5種類のバリエーションを選ぶんです。ツマミにそれぞれのギターをイメージできる名前も書いてあるので簡単です。
それと「カスタム」っていう機能があって、自分の使いたいギターをセレクターの5カ所に自由に並べることができるんです。例えばセレクターだけでレスポール~バンジョー~ストラト~アコギ…と切り替えられます。
下にあるもう1つのツマミはチューニング切替用です。5カポ状態やドロップD、全音下げなどを切り替えられます。
カチャカチャと動くしっかりしたダイヤルになっているので、演奏中も誤操作の心配は無いですよ!
作曲やレコーディングにもピッタリ
素早くギターもチューニングも変えられるので、作曲する人には持って来いで、実際に作曲家の人に人気があるそうです。ギターもチューニングもどんどん変化させる凄くドラマチックな曲も作れます。
あと、レコーディングが終わる頃に「あ!ここだけ録り直したいな~」ってことがありますけど、ケースからまたギターを取り出して、チューニングして、セッティングを完全に同じにして…って考えると…スタジオの時間のこともあるし、諦めちゃったりしますよね。でもVariax Standardならやっちゃう気がします。
曲の途中でアコギ弾きたくなることありますよね。でも、どうしてもソレをやらなければならない時って、スタンドにアコギを取り付けてこう(腕を前に出して)弾かないといけないですよね。こんな格好で弾きたくないですよね(笑)。しかもエレキ持ったままですし。それもVariaxならスタイリッシュにサラッと弾けますから、やはり女の子バンド向きですね!
そもそもアコギを弾きこなすには結構パワーも必要ですし、アコギが苦手な女の子もいます。アコギは弦も太いし「Fがちゃんと鳴らない」ということもありますけど、Variax Standardなら楽に弾けます。しかもマイクで拾ったようなこれだけ綺麗な音で弾けるんです。
結局バンドの中で良い音が出れば良いんですから。逆にコッチの方が格好いいかもしれないです。
POD HD500と組み合わせるともっと便利に
もともとPOD HDシリーズは、300、400、500の3機種全部を持っていたんですが、HD500のVariax端子には今回はじめて接続しました。
POD HD500との組み合わせは最強です。例えばCDとそっくり同じに演る曲でも、ギターの種類とエフェクターとアンプまで含めて、サウンドを徹底的に追求できます。憧れのミュージシャンと同じサウンドにも近付けられます。
また、POD HD500の音色プログラムと一緒にギターの種類をメモリーできるので、フット・スイッチ一発で目的のギター&プログラムに切り替えられます。演奏中に「ここでギターだけを切り替えたいな」と思ったらギター側で切り替えられますし、その後はPOD HD500で切り替えれば元どおりになります。
※現行モデルはPOD HD500Xとなります。
今思いつかない使い方もまだまだありそう
他に気に入った点としては、私、充電とか凄く面倒なんですけど、Variax端子に接続していると、バッテリーを使わなくてもずっと電源が供給されているんですよ!(笑)まぁバッテリーでも8時間は持つので、ワンマンを4ステージぐらいしない限り大丈夫なんですけどね。
この専用ケーブル(VDIケーブル)もカチャってハマルので安心です!普通のシールドだと踏んじゃって抜けることってよくありますから、癖でストラップに掛けてましたけど、それも必要ないです。
それと、どんなチューニングにしても弾く時の弦のテンションが変わらないのも良いです。半音下げ、全音下げっていうヘヴィ・チューニングだとピッチが厳しい時がありますけど、Variax Standardは普通に弾けてピッチもバッチリです!
逆にダウン・チューニングの緩いテンションでノーマル・チューニングして凄いヴィブラートを掛けたりするのも面白いかもだし、凄く細い弦を張ってもダウン・チューニングができるメリットもありますね!今思いつかない使い方もまだまだありそうです。
磯貝真由
(マーティ)
meets Variax Standard Part I
磯貝真由
(マーティ)
meets Variax Standard Part II
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