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ARTIST

コヤマヒデカズ(CIVILIAN)

コヤマヒデカズ 2008年に結成されたロック・バンド、Lyu:Lyu。疾走感のあるオルタナティブ・ロックを基調に鋭利で鬱屈とした感情を爆発させ、その楽曲やパフォーマンスは若者を中心に熱烈な支持を集めました。そんな彼らが2016年7月18日、もっと自由に、もっと純粋に音楽へその身を捧げるべくバンド名をCIVILIANへと改名。11月23日にはメジャー・デビュー・シングルを発売するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活動しています。ボーカル・ギターを担当し、VOCALOIDアーティスト=ナノウとしての一面も持つコヤマヒデカズさんは、バンドの過渡期にあって自らのギター・システムについても試行錯誤をしていたそうです。そして、最新ギター・プロセッサーであるHelixへたどり着きました。今回は、その導入に至った経緯から実際に使用することでどんな影響があったのかということまで率直にお聞きしました。

「自分は、本職のギタリストと違って歌いながらギターを弾くので、両方に集中しなければなりません。長いことコンパクト・エフェクターをルーティング・スイッチャーでまとめていましたが、どうしてもひとつのアクションで音色を切り替えられない場面がありました。足元に視線を落とす時間がなく踏み間違えることもあったり、ギター・システムに対してストレスを感じていたんです。でもバンドのボーカルとして、まずは歌にしっかり集中したかった。歌をしっかりさせた上で、ギターの音作りや音色の切り替えをもっと自由に行いたいと。だから常々、もっと自分のスタンスに合った機材はないのかなと探っていたんです。そんな時、歌に集中できないジレンマから僕を解放してくれたのが、このHelixです」。

「最初に話を聞いたのは事務所のスタッフからで、『すごく良い音だし、使ってみたら便利なんじゃないかな?』とのことでした。それで気になっていた時に、真空ホロウと対バンしたんですよ。そうしたら(松本)明人くんが使っていたので、リハーサル中ずっと聴き耳を立てていました(笑)。それが大きかったですね。バンドのギター・ボーカルという同じ立ち位置の人が使っていて、実際にライブの環境で音をチェックできた。ますます『これはいけるかもしれない』と。結局2016年の6〜7月に購入しました」。
“音作りにおいて今までよりも追い込めるようになりました”
「届いてすぐにいじって、パッと音色を作ってスタジオで試し、すぐにライブ本番という感じでした。使い方としてはそれまでの延長線上で、真空管アンプをクリーンにし、メインの歪みはHelixのセンド・リターンに挿したコンパクト・エフェクターで作り、ブースト用の歪み、さらにモジュレーションや空間系といったエフェクトは全部Helixに任せています。あとはアンプのモデリングを歪みエフェクトとして使うこともありますね」。

「第一印象は、良い音してるなという感じでした。自分のギターで弾いている時の感じが良くて、全然自分のライブで使えるなと。プリセットを呼び出して、つまみを少しいじっただけで良い音がしていた。実際、バンドについてくれている専属のPAさんがいるんですが、その人は特に空間系エフェクトのかかり方がコンパクト・エフェクターよりも全然きれいだと言います。ただ、音楽における音というのはきれいだから良いというわけでもなく、あえて汚いサウンドのほうが合うこともあるじゃないですか。そういう時でもHelixは、パラメータをいじればかなり追い込むことができるなと感じています」。

「ボードを組んでいる場合、何か新しいエフェクトを足したいと思ったら新しいエフェクターを追加しなければならないけど、Helixの場合は初めから必要なものが入っている。だから自分が使ったことのないものも気軽に試すことができるし、音作りにおいて今までよりも追い込めるようになりました。妥協するしかなかった部分まで手が伸びる感じ。それにもともとはペダル型エフェクトとして使おうと思っていたんですけど、例えばリハーサルなら、Helixさえあれば自分のアンプを持っていかなくてもスタジオのアンプでいつものサウンドを出すことができたり、現在はライブでのボーカル・エフェクトもこれでかけていたりするんですが、思っていたよりもずっと使える製品であることを実感しています」。
“こんな機材があったらいいのにな、それがまさにあったという感じです”
まずはなによりもサウンドの素晴らしさを評価したというコヤマさん。そこから音作りにおける自由度が増したと語りますが、操作性についてもその魅力を語ってくれました。「とにかく操作がわかりやすいというのが良いですね。もちろん最初はマニュアルを読みましたけど、以降は本当にその場ですぐやりたいことを具現化できました。あと、アップデートでスナップショットが追加されたじゃないですか。あれが本当に素晴らしいと思います(スナップショット:1つのプリセット内で8種類の異なる設定を保存してシームレスに切替ができる機能)。Helixを使い始めた時に、唯一『もっとこうなったらいいのに』と思ったのがそこだったんです。だからさしあたって不満なところはないですね」。

「それから、すでにステージで何度も使用しているんですが、フットスイッチのカラーLEDの色分けや大きなディスプレイ表示がすごく見やすくて、マイクに口をつけながらでも確認することができます。パッと見で混乱するようなところがないので、とても助かっています。エフェクトをアサインするスイッチの場所を入れ替えられるところもすごく良い。最近は、セットリストに沿ってその順番通りに踏めるようなフットスイッチの設定にしているので、踏み間違えることもなくなりました」。

Helixを導入することでギター・システムに対するストレスが減り、歌に集中したいという本来の希望を実現できたというわけです。最後に、どんなユーザーへオススメしたいかお聞きしました。「もう足元につなげるエフェクターの数が限界に来ていて、本当はもっとこういう音を出したいけどライブでは妥協してしまっているとか、足元が大きくなってうんざりしている人には真っ先に試してもらいたいと思います。それに自分もそうだったんですけど、デジタルの、アンプ・モデリングも入ったマルチ的なものって、食わず嫌いじゃないですけどそういう単語を聞いただけで『どうなの?』と思う人って多い気がするんですよ。でもこれはギター・プロセッサーというまったく質の異なるものだし、もちろん1台ですべてをまかなうこともできるけど、それこそセンド・リターンにコンパクト・エフェクターを挿しても全然違和感がないので、今まで使っていたものを引き継ぎつつデジタルならではの便利な機能やクオリティの高い音を出すこともできる。そこが一番の魅力だと思います。音色や楽曲のアレンジに対してまったく妥協しないアプローチを実現してくれる上に、とてもコンパクトな筐体の中にそれが収まっていることが素晴らしい。こんな機材があったらいいのにな、それがまさにあったという感じです」。

文=秋摩竜太郎

使用機材

helix
Helix
新世代のギタープロセッサー
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